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二人の自分 私と俺の夢世界~最強の女神様の化身になった私と、最高の魔法使いの魔術回路を埋め込まれた俺は、家族に愛されながら異世界生活を謳歌します~  作者: ソラ・ルナ
第四章 魔界編

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147話.レベルアップ

 帰ってきたら突然私達が居て驚いた照矢君達だったけど、私の顔を見て『蓮華さんだしなぁ』で納得したのが納得いかないんだけれど。

 こちらで起こった事を説明し、次に照矢君達の事を聞いた。


「俺達はずっとレベル上げをしてきました。階層を降りれば降りる程敵も強くなって、経験値も増えたので、不謹慎ですけど楽しかったですよ」

「そうそう、ンで100階毎にボス、私達は階層主って呼ぶ事にしたンだけど、そいつが確定で宝箱落とすンだよね」


 宝箱ときましたか。ますますファンタジーだなぁ。こういうのは、どうなってるのかなんて考えない方が良いんだろうな。


「そこで装備を整えながら先に進んでたんですけど……丁度500階のボスが強くて、撤退してきた所だったんです」

「あの階層主強すぎですよぅ、ひんひん……!」


 よく見ると、ハルコさんは服が所々焦げた後がある。いや、皆かな。一人例外が居るけど。


「ですねー。今までの相手より格が段違いに上な気がしました―」

「レオナの攻撃もあまり効いておらなんだしな?」

「あいつマジかてぇンだよ。オリハルコンナックルでこっちが押し負けるとかどんな強度してンだよ」


 皆身に付けている武器防具が色々と変わっている所を見るに、ダンジョン生活を満喫しているのがよく分かる。

 それに、皆から感じるオーラというか、魔力……じゃないんだけど、生命力とでも言うのかな。それが段違いに上がっている。

 今の皆なら、あの時のバルバスにも余裕で勝てるんじゃないだろうか。 


「皆強くなったみたいだね、頼もしいよ」

「へへ、蓮華サンにそう言われるのが一番嬉しいじゃン」

「うん、頑張ったかいがあったって思うよ」

「皆さんまだ何も見せてませんけどねー」

「これスラリン。しかし、やはり蓮華もそういった力を感じ取る事ができるのじゃな」

「うん、なんとなくだけどね。あとはリヴァルさんから貰った『メジャー』で戦闘力を測ったりもできるけど」


 そう言ったら、照矢君と玲於奈ちゃんが顔を見合わせた。うん、思った事はよく分かるよ。アーネストも横で笑うの我慢してる。


「ふむ、まぁそれで出た値を信じすぎるのもあれじゃろうな。力の加減は意思とスキルで大幅に変わるでな」


 ミレイユの言葉は正しい。平常時の戦闘力なんて大体の目安にしかならないし、戦いになれば大幅に上がる場合がほとんどだ。


「なぁ蓮華。照矢達が逃げてきたボス、どんなもんか試しにいかねぇか?」

「お前、時間無いの分かってるだろ?」

「けどよ、話を聞いた限り階層主を倒したらお宝が出るんだろ?今の照矢達が苦戦するくらいの奴なら、そんだけ良いアイテムがドロップ出来そうじゃん?」


 それは……確かに。


「前の400階ではどんなアイテムが出たの?」

「あ、これです。鑑定したらレギンマデュラっていう指輪で、全ステータスを20%上昇させてくれるみたいです」

「「強っ!?」」


 私とアーネストで言葉がハモる。いや、固定値じゃなくてパーセントで上がるとか凄く良い。私も欲しいくらいだよ。


「ジャンケンで兄ちゃんのになったンだけど、私も欲しいから何回か階層主のリポップするの待ってから倒したンだけど、落ちないンだよ。相当レアドロップだと思う」


 玲於奈ちゃんが補足してくれる。成程、狙って手に入れるのは難しそうかー。


「ねぇねぇ蓮華さん、りぽっぷってなーに?」


 話を聞いていたアリス姉さんが、首を傾げながら聞いてくる。そっか、そういえば元の世界のネット用語だもんねこれ。


「決まった場所で決まった時間で何回も復活するって事だよアリス姉さん」

「ほえー、それって創造神の管轄だと思うんだけど……あー!そういう事かー」


 あれ?なんかアリス姉さんは違う意味で捉えたような?


「つーか、500階でもまだ最深部じゃねぇのか。一体どんだけ続いてんだろうなこのダンジョン」

「敵もどんどん強くなってますし、500階付近の敵のレベルが正直……全力でやらないときつくて。なので、そこで今はレベル上げしてたんです」

「今レベルなんぼくらいなんだ?」

「俺で4050くらいです。玲於奈がもう少しで4000かな?あとミレイユが200くらいで、ハルコさんが8200、スラリンは分からないです」


 ハルコさんのレベルの高さに驚いたけど、なんでミレイユはそんなに低いんだろう?


「なんでそんなレベルに差があるんだ?」

「ええと……言っても大丈夫かな?」


 アーネストの問いに、照矢君はミレイユに確認をした。ちゃんと了承を得るあたり、照矢君の性格が出てると思う。


「うむ、別に隠すような事でもないのじゃ」

「分かった。えっと、ミレイユは呪いを受けてるんです。それで、必要経験値がその、アホみたいに多くて……1上げるのも凄く大変なんですよね。呪いさえ解ければ、それも無くなって一気にレベルが上がると思うんですけど……」


 呪い、か。私で解除できないかな?


「ミレイユ、私が解除できるか試してみようか?」

「「「「「!!」」」」」

「勿論出来るかは分からないけど……試すのに何のリスクも無いからね。どうかな?」

「こいつはこんなだけど、この世界最強の女神の化身だからな、期待して良いと思うぜ?」


 こんなで悪かったなアーネスト。


「良いのか、蓮華?」

「うん。友達じゃないか」

「蓮華……では、頼むのじゃ」


 私は頷いて、ミレイユの傍へ行く。皆が固唾を飲んで見守る中、私はアマテラスとルナマリヤの力を体内の魔力へと循環させていく。


「す、凄い魔力が蓮華さんから……!」

「それに、なんだかあったけぇじゃン……」


 手をミレイユの髪へと乗せる。ミレイユの体を包む、邪悪な波動。これが呪いであると分かる。

 なら、あとは浄化するだけだ。


「浄化せよ!『カタルシス・プリフィケーション』」


 日月属性の上級混成魔法、呪いや汚染など全て浄化する効果がある。アマテラスとルナマリヤの力を合わせた精霊魔法だ。

 単なる呪いなら日属性魔法の『プリフィケーション』でいけたと思う。だけど、ミレイユから感じた力は、生半可な魔法では無理だと感じた。

 だから、私が出来る最高の浄化魔法にした。結果は……


「おお……おおおお……!まさか、まさかっ……妾の、妾の呪いが……!」


 ミレイユから、凄まじい光が発生している。間近の私は眩しくて目を開けていられない。



「に、兄ちゃん!これって!」

「ああ!ミレイユのレベルが、信じられないくらい上がっていってる!」


 ミレイユは歓喜に震えてるのか、下を見てうつむいている。

 私は様子を見て、後ろに下がろうとした。が、突然飛びついてきたミレイユによって、そのまま後ろに倒れてしまう。


「あいたぁっ!?」

「蓮華!ありがとう、ありがとうっ!」


 正直後頭部が凄まじく痛かったけど、それ以上に……ミレイユの笑顔が見れて、とてもあったかい気持ちになった。


「どう致しまして」


 気付けばミレイユの頭を撫でていたけれど、ミレイユは嫌がる素振りも無く、ただ私の胸に顔を埋めていた。

 きっと、私には分からない苦悩があったんだろうと思う。これからは、それに悩まなくて良い。良かったと思う。


「あー、うん。蓮華にミレイユ。こんな場面で言うのもなんだけどよ……その、そろそろ立ってくれ。色々目のやり場に困る」

「「!?」」


 どうやら転んだ拍子に、スカートがまくり上がっていたようで。アーネストは片手を顔に置きながら横を向いているし、照矢君は玲於奈ちゃんに目を防がれていた。

 まぁ、私はあんまり気にしないけど……とりあえず、ミレイユと共に立ち上がり、二人して笑った。


「それで、呪いは解けたのか?」

「うむ。これで妾は本来の力が出せるのじゃ」

「照矢、鑑定で教えてくれよ」

「あ、はい。えっと……うわっ!?レベルがスラリンと同じで文字化けしてる!?」

「マジで!?……ホントじゃン!?あの最弱魔王が!?」

「玲於奈、ちょっと酷いのじゃ……」

「ご、ゴメンゴメン。悪気はねぇかンな?」


 本気で悲しそうにしたミレイユに、玲於奈ちゃんが慌てて謝ってて笑ってしまった。にしても、これで大幅戦力アップって事だね。


「うし!それじゃ無事戦力も上がった事だし、500階にリベンジって事で皆で行ってみねぇか?」

「「「「「「「異議なしっ!」」」」」」」


 アーネストの言葉に、皆勢いよく返事をした。

 どんな魔物が居るのか楽しみだ。

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