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二人の自分 私と俺の夢世界~最強の女神様の化身になった私と、最高の魔法使いの魔術回路を埋め込まれた俺は、家族に愛されながら異世界生活を謳歌します~  作者: ソラ・ルナ
第四章 魔界編

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146話.皆を迎えに

 準備を済ませた私達三人は、ユグドラシル領にある泉の『ポータル』石から、照矢君達の居るオーガストへと転移する。

 何故『ポータル』で移動しないのかと言うと、『ポータル』石は使用しないで3年が経過するとただの石になる為だ。

 なので、定期的に『ポータル』石の方を使うようにしている。あと、『ポータル』石を使用する事で、『ポータル』を覚える人もいるらしい。

 まだ『ポータル』を使えないアーネストに覚えて貰う為にも、出来るだけ使いたい。私が覚えられたんだから、アーネストも多分覚えられるはず。


「転移って何度体験しても慣れねぇなぁ。こう、映画の場面の切り替えみたいでさ」


 私は『ゲート』とか場所が繋がる魔法はなんとも思わないけど、『ポータル』のエレベーターに乗った時のような感覚が最初は慣れなかったけれど。

 アーネストがまずはシリウスの家に行こうと言うので、頷き歩き出そうとすると、声を掛けられた。


「あ、あの!蓮華様ですよねっ!?あ、握手して頂けませんか!」


 顔を真っ赤にして、そう言ってくる。多分私より年上だと思うけど……(見た目的な意味でね)


「え、ええ。大丈……」

「駄目だ蓮華」


 大丈夫ですよ。そう言おうとしたら、アーネストが間に入った。


「なんでだ?アーネスト」


 アーネストは私の方じゃなく、男性の方を向いて話を続ける。


「俺も憧れの人が目の前に居たら、アンタのように我慢できなくなるのも理解できる。けどさ、それを許しちまったら……今周りで様子を見てる奴らが俺も私もと来るのが目に見えてるだろ。それを断れるのか、蓮華」

「そ、それは……」


 アーネストは途中から視線を私に向け、問いかけてきた。

 確かに、私は断れない気がする。そうなると、ただでさえ無い時間が、更に減ってしまう。


「……ごめんなさい。今は、そういう事はできません。だけど、気持ちは嬉しかったですよ、ありがとう」

「っ!!」


 なので、精一杯の気持ちを込めて、笑顔で礼を伝える。


「い、いえ!俺の方こそ、蓮華様達の事を考えず……すみませんでしたっ!アーネスト様、ありがとうございます!俺、迷惑かけずに済みましたっ……!」

「あぁいや、アンタのおかげで、これで同じ事してくる奴が減ると思うし。こっちこそ厳しい事言って悪いな」

「とんでもないですよっ!あの、何か用があってこの街にいらしてるんですよね?俺、いや俺達、何か協力できる事があればなんでもしますから、気軽に声を掛けてくださいね!」


 周りで見ていた人達が、皆頷いてくれていた。

 その事を嬉しく思いながら、私達はシリウスの家へと向かった。




「相変わらず、蓮華さんとアーくんは人気者だよねぇ」

「隣にこんなに可愛いアリス姉さんが居るのに、そっちには目もくれないのは不思議だよね」

「もうっ!蓮華さんは可愛いんだからっ!」


 そう言ってアリス姉さんは抱きついてくる。本当にそう思ってるんだけどね。


「あー、アリスはちっせぇから見えてないんじゃねぇ?」

「アーくんっ!」

「ははっ!」


 なんてアーネストと楽しそうに話しているのを横目に、これからの事を考える。

 ナイトメアについては、魔界だけじゃなく地上にまで根を張っていると聞いている。そして、そのリーダーがリンスレットさんの配下の一人、大罪の悪魔サタン。

 ミレニアが厄介な奴と言うくらいだから、相当強いんだろうな……気を引き締めないと。


 考えていたらシリウスの家に着いた。いつもの門番の方に話を通して貰おうとしたら、凄い勢いで敬礼してから、門を開けてくれた。


「あれ、良いの?」

「はいっ!蓮華様ならば、そのままお通しして構わないと言われております!」


 という事だったので、中へと通して貰った。どうやらこれからは顔パスらしい。

 中に入ると、執事のガイアスさんが出てきた。


「これはこれは、蓮華様にアーネスト様。それに……」

「アリスティアだよ!蓮華さんのお姉さんで、アーくんの妹だよ!よろしくね!」


 文字通り花のように笑うアリス姉さんに、ガイアスさんの表情が緩んだ。


「これはこれは……私はローランド家シリウスお嬢様の執事、ガイアスと申します。よろしくお願いしますね」

「うん!」


 後ろに控えているメイドさん達も、一斉に礼をした。凄い、全員同じタイミングで頭を下げたよ。感動するとこそこって突っ込まれそうだから、言わないけれど。

 それからシリウスの事を聞いてみると、今は王城に居るらしい。

 そりゃそうだよね、ずっと家に居るわけがない。なので、照矢君達の事を聞いたら、一度戻ってきてからは、ずっとダンジョンへ行ったままらしい。


「うへぇ、一度しか帰ってないって事は、相当レベル上げ頑張ってるって事かぁ」

「もしかしたら俺達より強くなってっかもな!楽しみじゃねぇか!」


 なんてアーネストが嬉しそうに言う。


「それじゃ、私達もダンジョンへ行こうか。ガイアスさん、照矢君達を連れて帰ってきますので、シリウスが先に帰ってたら、今日話したい事があるから時間あるかなって聞いておいてもらっても良いですか?」

「畏まりました、蓮華様。蓮華様にそう仰られたら、無理にでもシリウスお嬢様は予定を空けるでしょうな」


 そう微笑むガイアスさんに、シリウスなら確かに……と思ってしまったのは秘密だ。


「あの人蓮華に心酔してる感じだったもんな。百合展開は望むところだぞ蓮……げほっ!」


 とりあえず、肘鉄をしておく。


「アーくん……」


 それを凄く冷たい目で見てるアリス姉さんが怖い。


「アリス、その光の無い目はやめてくれ、ほんの冗談だから。マジでやめてくださいお願いします」



 なんてやり取りもあったけれど、今私達はダンジョンの前に居る。


「どうすんだ蓮華。ここで出てくるの待つのか?」

「それだといつ出てくるか分からないだろ」

「そりゃそうだけどよ。ならどうすんだよ?俺達51階までしか行けねぇぞ?」


 アーネストの問いはもっともだけど、私はこんな時の為にアイテムポーチを渡したのだ。


「ふふーん。まぁ見てろって。『ゲート』」


 私達の前に、丸い空間が出来上がる。その先に見えるのは、リビングだ。


「お、おい、もしかしてこれってポケットハウス内、か?」

「そだよ。照矢君達に渡した家の中に繋がってる」

「お前、なんでもありだな……」


 アーネストが呆れてるけど、勿論どんなポケットハウス内にでも行けるってわけじゃないよ。

 予め専用の『ポータル』石を設置してるから可能なだけであって。隅っこにあるから、きっと気付いてないと思う。


「空間魔法結構使いこなせてきたね蓮華さん!良い調子だよ!サクラと会った時、これなら認められるのも早いかもね!」


 アリス姉さんの言葉に、まだもう一人の上位大精霊に会えていない事を思い出した。

 確か天上界に居るんだっけ……いつか会いに行かないとね。


 というわけで、『ゲート』に入り家の中へ。

 台所に行くと、結構食料が減っている所を見るに、頑張ってるんだなぁと思う。

 そのままリビングで三人、ごろごろとしながら雑談する事少し。

 玄関が騒がしくなってきたので、そちらへ向かう。


「おかえりー」

「「「「「えっ!?」」」」」


 ハトが豆鉄砲を食らったような皆を見て、笑ってしまう私だった。

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