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二人の自分 私と俺の夢世界~最強の女神様の化身になった私と、最高の魔法使いの魔術回路を埋め込まれた俺は、家族に愛されながら異世界生活を謳歌します~  作者: ソラ・ルナ
第四章 魔界編

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41話.大罪の悪魔・レヴィアタンとの出会い

 レヴィアスへと戻った私は、ノルン達と合流した。

 私が居ない間に、場所を調べたり情報を仕入れたりしてくれていたみたいだ。

 遊んでてくれても良かったんだけど、それを伝えたら私が居る時で良いって言ってくれて。

 レヴィアタンさんが住んでいる屋敷も調べてくれたというか、街の人に聞いたらすぐに分かったらしい。

 この領地の最高責任者の元へ行くんだし、礼装というか、ちゃんとした格好で行った方が良いかな?ってノルンに聞いたら、そんな事気にする奴じゃないって言われたので、そのまま行く事にしたよ。

 まぁそもそも、礼装って私制服くらいしか持ってないし、卒業しちゃったから着れないよね。

 でもノルンに言ったら、普通に着て良いわよって言われた。

 そういうものなの?日本では学校の制服着れるのは学生の間だけだったからね。卒業後に学校の制服を着て、悪い事されたら困るとかだったかな?企業の制服も同じような理由でダメだったよね。

 まぁ、学校の制服は歳をとってから着るのは恥ずかしいとか、そういう理由もあるけどね。

 そういえば、女性の制服を難なく着れるようになってしまったんだなぁ……なんか悲しくもあり、慣れてきたような。 


 そんな事を考えていたら、前を歩いていたノルンが立ち止まる。


「ここよ」

「えっと……水の、城?」


 辺り一面水だらけで、でも海や湖と違って、ちゃんと建物はあって……でも、その建物も水で出来ていて。

 想像以上で思わず言葉を失ってしまった。


「レヴィアタンは海獣なのよ。基本的に水の中に居るのよね。だから、屋敷も当然水だらけよ」

「そうなんだ。なら私達、水着で来た方が良かった……?」

「安心しなさい。あくまで水の中に居るのはレヴィアタンだけよ。通路は街の道のようにちゃんとあるから」


 成程。というか、普通に考えたら当たり前だよね。


「というかノルン、知ってるなら場所も知ってたんじゃ……」

「歩いて来たことないのよ。『ポータル』使ってたから」


 ああ、そういう事か。そりゃ場所分からないよね。


「レオンとリタをあまり待たせるのもなんだし、手早く終わらせましょ」

「うん、そうだね」


 そう、レオン君とリタちゃんは、レヴィアスで取った宿でお留守番してもらっている。

 一緒に行っても良いと言ったんだけどね。

 緊張してしまうので、と遠慮されてしまった。

 レヴィアタンさんは魔界の戦争を勝ち抜いた魔族の一人だし、二人の事をもしかしたら知ってるかも、って思ったんだけどなぁ。


「私は魔王リンスレットの娘ノルンよ。レヴィアタンに会いに来たの、伝えてくれる?」

「はぁ?リンスレット様の?嘘ならもっとマシな嘘をつくんだな!」

「……」


 あ、門番の人、終わったね。


「へぇ?それじゃこの魔力を感じても、嘘だと思うかしら?」


 瞬間、ノルンから凄まじい魔力が解き放たれる。

 全身から白く輝くような魔力が、滝のように流れている。


「なっ、あ、こ、この……」


 うん、いきなりこれだけの魔力を真正面からぶつけられたら、立ってられないよね。

 腰を抜かして座り込んだその人は、なんとか声を出そうとしてるけど、言葉になっていない。


「ノルン、抑えないとその人達、声出せないんじゃない?」

「この程度でねぇ……ったく、こんなんで門番が務まるのかしら?」


 そう言いつつ、魔力を抑えるノルン。

 門番の人達は、額に汗を滲ませながら、こちらに向かって敬礼した。


「申し訳ありませんでしたっ!今すぐレヴィアタン様に連絡を……」

「その必要はない。よく来たノルン!昔より魔力が強くなってるじゃないか!?」

「「レヴィアタン様っ!?」」


 この人が、レヴィアタンさんか。

 栗毛でセミロングの髪型をしていて、筋肉の引き締まった体つきで胸も大きい。

 なんというか、凄くセクシーだ。ノルンに似たブラックダイヤモンドのような真っ黒な目をしているけど、瞳孔がない。西洋人のような立体感のある顔立ちで健康的な小麦色の肌をしている。


「あれだけの魔力を感じたら、何事かと思うものだ。私は強者には敬意を払う!ノルン、何の用かは知らないが、まずは一戦し合おうじゃないか!」

「はぁ、アンタはそういう奴よね……今も昔も、強者が大好きなのね」

「それは少し違うぞノルン!私は肉とサラダと、強者を狩る事が大好きなんだ!」


 えー。もう一回言っちゃう。えー……。


「お?よく見れば、お前も強いな!その魔力、隠しても分かるぞ!?」


 げ、矛先が私に向いた!?


「は、初めまして。私は蓮華=フォン=ユグドラシルと言い……」

「何!?お前があの蓮華かっ!そうかそうか!」


 うぐぅ、この人の勢いに押されるぅ。


「よし、丁度良い!お前達二人を相手にしてやろう!ついてこい!」


 あれ、なんだか私もやる事になった?


「ノルン……?」

「諦めなさい、レヴィアタンはあーいう奴よ。でも、戦いで認められたら、信用をすぐに得られるから。その意味では戦うのが一番楽よ」

「えぇ……。えっと、強いんだよね?」

「強いわよ。以前の私では手も足も出なかった。今回はアンタと一緒だし、どうかしらね?」

「うへぇ……」


 なんだかわからないうちに、レヴィアタンさんと戦う事になってしまった。

 まさか大罪の悪魔の一人と戦う事になるなんてね。 

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