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きょうはロックンロールにいってきました

作者: 水瓶ろ龍
掲載日:2019/06/07

ボクはきょうロックンロールというところにいってきました。


そこのお店に入ると耳の横の毛すごくもじゃもじゃしている外国のおじさんがいて、ボクに話しかけてくれました。


「坊や、よくきたね。ここに来るのは初めてかい?」


と優しくボクに聞いてくれました。

ボクは

「うん、はじめてだよ」


と答えるとおじさんは嬉しそうににっこり笑って


「そうかい、じゃあこれを持っていきな」


と言ってボクにカードをくれました。

そのカードには「rock 'n' roll」と書いてありました。(あとでママに聞いたらこれはロックンロールって読むんだって教えてくれたからボクはわかるんだ)


「それがこの店に入るチケットさ。

坊や、そこの扉を開けると入れるから自分で開けて入って行ってごらん」


とおじさんはボクに教えてくれました。

ボクは

「おじさんは入らないの?」

って聞くとおじさんは


「ハニートーストがもうすぐ届くからここで待っているんだよ。」


って言っていました。ボクはその、ハニートーストっていうのを知らなかったからおじさんに聞いてみると、おじさんが大好きな甘ーいパンなんだって、教えてくれました。


おじさんはキラキラした服を着ててそれがスーパー戦隊みたいでかっこよくて、腕の下にひらひらしたヒモが沢山ついていて魔女っ子ちゃんみたいですごいなぁ、って思ったんだ。(でもお胸の毛がもじゃもじゃはみ出ててそれはボクはちょっと怖かったな)


ボクはおじさんが教えてくれた通りに扉を開けました。

すごくおっきな扉でボクに開けられるか心配だったけど一生懸命押したら


「ばんっ」


って開いたんだよ!ボクってチカラ持ちかもしれない!


お店の中はすごーく広くて沢山の人がいて、電気がキラキラしてて、音楽がなってて、まるで遊園地みたいでわくわくしたよ!


でも、ボクはどうやって遊んでいいかわからなかったから、ちょっとお店の中を歩いてみたんだ。


ボクがお店の中で歩いていると、メガネをかけた外国のお兄さんがにっこり笑って、ボクに話しかけてくれたんだ。


「坊やは一人で来たのかい?」


ボクは

「そうだよ」

って答えると


「そうか、それはいいね」


と言ってニッコリ笑ってくれました。


そのお兄さんは他にお友達が二人いて3人でテーブルに座っていたんだ。


お兄さんがボクに


「いいかい、お金が無くたって好きなモノならなんだってできるんだよ。他の人と違う形でも、沢山楽しい事を考えれば新しくてカッコいいものができるのさ!ここはそんな楽しい事をしている人たちが集まる所なんだよ!」


とボクに教えてくれました。なんでも出来るってスゴイなぁ、と思いました。

そしたら一緒に座っていた違うお兄さんが


「そうだぞ、キミが出来るって思ったらもう出来てるようなもんさ。そしたら沢山時間をかけてたくさん楽しい事をしてればいいんだ。ガマンしてちゃダメだよ。

お兄さん達はもっといっぱいやりたかったけど、すぐ出来なくてなっちゃったんだ。だから待ってないですぐにやる事が大切なんだよ。」


「そうだな、俺たちは出来ると思ったら2〜3年くらいで終わっちまったからなぁ。もうトウモロコシにはこりごりだぜ。」


と、もう一人のお兄さんが悲しそうにしていたので、メガネのお兄さんが「まぁまぁ」って優しく言っていて


「でも俺たちを真似してくれる奴らがいて忘れられて無いんだからいいじゃないか」


って言っていました。


メガネのお兄さんが


「坊や、もっと奥に行ったらステージがあるから見に行っておいで」


と、ボクに教えてくれました。


ボクは3人のお兄さん達に「ありがとう」って言ってからお店の奥に歩いて行きました。


お店の奥にはステージがあって、そこでギター(ギターはボクのパパがよく弾いてるから知ってるんだ。パパは上手に音が鳴るのにボクがやるとキレイな音にならないんだよ。)を弾いている人がいました。

ずっと鳴っていた音楽はここから流れていたんだ!


そのギターを弾いてる人はすごくたくさんの音を鳴らしたりとってもカッコよかったんだけど、いきなりギターに噛み付いちゃっり、ギターを後ろに回してるのに弾いていたりしてたからボクはびっくりしてすごいな!って思ったんだ!ギターって噛み付いても音が鳴るなんてボクは知らなかったんだ。


ステージの近くのテーブルには色んな人がいたよ!

すごく痩せてて上が裸のお兄さんと、髪の毛が金色で赤い唇をしたお姉さんがケンカしてたり、髪の長ーいお姉さんがイスに座って歌っていたり、ギターを持って泣いてるお兄さんもいたな。


ボクがうろうろしてたら近くのテーブルで泣いてるお兄さんがいたから、ボクは心配になって「どうしたの?」って聞いてみたんだ。するとね、お兄さんは

「俺は友達を一人ひどく傷つけてしまったんだ。ワザとじゃ無いんだよ。間違えてしまったんだよ。俺はその時、その、普通じゃなかったからやり過ぎちまったんだよ。そっからか、わかんねぇけど、オレは苦しかったんだよ」


って言っていました。


ボクは何て言ったらいいのかわからなくて「うーん」って考えてると、さっきのステージのお兄さんがギターを弾くのをやめてステージを降りて行ったんだ。


そしたら、その泣いていたお兄さんが棒を二本持って、ステージに行って太鼓(後でママに教えてもらったんだけどドラムっていうんだって。)がたくさんついてるところに行ってバンバン!ってスゴイ音で鳴らしたんだ。

ボクは太鼓が飛び出しちゃうのかと思ってびっくりしてたら、白髪のおじいちゃんがステージに入ってきて長ーいギター(これも後でパパに教えてもらったんだけど長ーいのはベースって言うんだって!)を鳴らし始めたんだ。2人で目を合わせてにっこりしてたよ!仲良しなのかな?そしたらスゴイんだよ!太鼓とベースがおしゃべりしてるみたいだったんだよ!太鼓もね、ただのバンバンってのじゃなくって、なんか歌ってるみたいで、本当に飛び出して来てるみたいでさ!ベースの人はすごいおじいちゃんなのに指をすごい速さでビビビビーンって鳴らしてて、すごいかっこよかったんだ!

途中でね、日本人のジーンズと白いTシャツを着たお兄さんがステージに入って歌を歌おうとしたらおじいちゃんが怒ってその人を投げ飛ばしちゃったんだ。「乱暴はダメだよ」って教えてあげようとしたけど言えなかった。そしたらおじいちゃんがね「あとで2人来るから誰も来るな」って言ってたんだ。

投げ飛ばされたお兄さんはゴミ箱の中に入っちゃってかわいそうだったなぁ。


ボクがね、そのお兄さんとおじいちゃんの事を見てたら近くにいたメガネをかけたおじさんが「楽しいかい?」って聞いてきたからボクは「うんっ!」て答えると「そうか、それはいいね」と言ってくれたんだ。おじさんは1人なの?って聞くと

「いや、仲間がいるけどこの2人が見たくてこっちに来たんだ」

って言ってたんだ。お友だちなのかなぁ。

「坊や、俺は船に乗ってゲロを吐きながら仲間と一緒に夢の船を乗り越えたんだよ。忙しかったけど俺は良かったと思ってるよ。キミにも同じような船が来るかもしれないからゲロなんかに負けちゃ行けないよ。オレは前に倒れたからよかったな。あと、あの作品で「YES」って書いてくれてたからなんとかなったとこもあるんだ。とにかく難しく考えちゃダメさ」

って言ってて、ボクはよくわからなくてまた「うーん」って行って考えたんだけど

「みんなが手をつないで笑っているところを考えてみればきっといい事があるよ。難しく考えないでいいのさ」


って教えてくれたんだ。


おじさんは

「スチュが待ってるから行くね」


って言って違うところに行っちゃった。


それでね、もう一回さっきのステージを見ようと思って前を向いたらなんだか音が聞こえなくなっちゃって、だんだん暗くなってきてね、遠くの方からなんだか違う所から声が聞こえて来て、それがママの声だって気付いて、ぱって目を開けたんだ。

不思議だったよ!ずっと起きて遊んでたのにまた起きたんだよ!

それでね、ママに今まで遊んできたこととか、お兄さん達の話とかするとね


「そう、それはステキな夢を見たのね」


って言うんだ。でも、ボクは夢じゃ無くて本当にあそこで遊んだと思ったから、夢じゃないよって言ったらママは


「そっかぁ、よかったね」

ってなんだか信じてくれてない感じだったけど、ボクは夢だったのかなぁってちょっとの間お布団の上で座って考えたんだ。


ママは


「朝ご飯を一緒に食べよう」


ってキッチンの方に行っちゃった。


テーブルにはね、パパがコーヒーを飲んでゆっくりテレビを見てたよ。


ボクは立ってテーブルまで行こうとして、ズボンのポケットに手を入れたらポケットの中に「rock 'n' roll」って書いてあるカードが入ってて、やっぱり夢じゃない!って思って、パパに、


「ほらここに行って来たんだよ!」


ってそのカードを見せるとパパはすごく笑顔になって


「それは大切なモノだから無くさないようにしないとな」


って言ってくれたからボクは


「うんっ!」


って答えて、そのカードを大事にしまったんだ!



これでrock 'n' rollのお話はお終い。


まだあそこでは、皆んな楽しくしてるのかなぁ。





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