七撃目
「いいですか?先ずはライブで流し、その後ソレをそのままいつでも観れるように載せますね」
「場所はどこで撮るのだ?」
「この部屋でいいですよラファ氏外まだ不安でしょ?」
「名前はどうするのだ?」
「ラファ氏は、戸籍が無いから本名で良いですよ。そもそも偽名を使ったとしても直ぐに忘れて本名いいそうだし」
「無礼な!そんなヒヨコ頭ではないわ!」
「はいはい、じゃ、カメラ回しますよー」
「ちょっと待て!私は、何をどうすればいいのだ?田中殿を田中殿と呼んでもいいのだろうか?」
「僕は画面には映らないし、田中の苗字は珍しくないから田中でいいですよー、ほら映ります」
「え!ええ?」
いきなりライブで流されても困る。
どうしたらいいのだろうか?
「はーい、もう写ってますよー」
「そう言われても…」
「はい名前は?」
「ラファージュラン・キタノ・オンターラ」
「はい年齢は?」
「17歳」
「職業は?」
「兵士」
次々と田中は、質問をしてきて私は淡々とそれに答えた…が本当にコレでいいのだろうか…。
「ラファ氏は、魔法が使えるんだよね?」
「はい」
「じゃ、いっちょやってみてよ」
「な…なにをどうしたらいいのだ?」
「そうだな…初めて見せてくれた光出すやつ」
「了解した」
私は、頭の中で呪文と光のイメージを膨らませてから手を胸のあたりで開いてみせる。
手のひらからしゅわしゅわと炭酸の細かい泡のような光が溢れ始めた。
「こ…こんな感じか?」
田中に確認するが、田中は何も言わずただゆっくりと私の周りをカメラで写す。
足りないのだろうか?
私は、目を瞑り魔獣に遭遇した時などに使う目くらまし程まで魔法の出力を上げた。
「うわあぁぁぁあ!」
ガシャーン
田中が悲鳴をあげ転倒した。
田中と、何かが倒れる音がした。
「大丈夫か!田中!田中!」
私は、光を止め田中に駆け寄る。
「っう、大丈夫大丈夫、カメラ壊れてないから」
…私はカメラの心配をした訳ではない。
「それより何したの?」
「いや…あの程度だと足りないのだろうかと思い出力をあげたのだがいけなかったのだろうか?」
「マジかただの光玉なのか…ビビったわ…あ、カメラまだ撮ってるからね」
…根性なのだろうか?
「でも、ちょっと腰打ったとこ痛いや一旦やめよう」
田中が中止を申し出たが、これだけでは動画として短すぎる気がする。
「待て田中殿。どうせならその腰ヒーリングし、それも残そう」
「いいね!」
よろしくお願いします




