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五十四撃目

「ところで、ラファ氏。

先ほど謁見の間でも質問があったようにコッコアルット達の連絡先は、本当に知らないのか?」


「うむ、わからない。

むしろ、後から来た田中殿が先にこの世界に来ているのだ。


もしかしたら、時間がバラバラで来ているかもしれんしな」


そう聞くと王がため息を吐いた。

「それは、困ったな…」


「何がどう困っているんですか?」


「うむ、北の大地でドラゴンが暴れておってな。

何度か討伐にでているのだが、全く歯が立たない。


そこで、田中の言う通り知り合いのドラゴンがいるならば話し合いで何とかならないかと思ってだな」


「北の大地で!?」


「あぁ、そなたの実家の方もだ」


何と言うことか…。


「ラファ氏の名前についているキタノって、北の…って意味なんですよねぇ。

こっち来て初めて知りました。


キタノ、ミナミノ、ニシノ、ヒガシノ、ナカノ…貴族の名前がそんな安直だとは思いませんでした」


「安直とは何だ安直とは!

領地を守るものとしての大事なのかとではないか」

王がご立腹である。


「そんな事より、オンターラは無事なのですか!?」


「まぁ、焦るほどでも無い。

オンターラの領地はほんの少しドラゴンが荒らしている程度で作物や農民に被害はほとんど無い。


今の所は…だがな。

隣の領地は、悲惨だ」


王は深刻な顔をしている。


「ラファ氏の両親にも会いましたが元気にしてましたよ」

王と田中の言葉を聞いて少し安心した。


だが、隣の領地が悲惨な状態でいつオンターラにも、被害がでるかもわからない状態とは…。


「王様、田中殿。

ドラゴンが暴れていると聞くが、原因はつかめているのか?」


「それが、さっぱりなんです。

まぁ、僕がドラゴンの話を聞いた時にはドラゴン討伐の一陣が敗れた後で…

ドラゴンに話を聞くことも既に出来ない状況だったのですが」


「田中の話を聞くまでドラゴンと話し合いで解決する可能性がある事など知らなかったからな」

王が再びため息を吐いた。


ドラゴン…ドラゴンか…コッコアルット達と話をするまで彼らが何を思いどう行動するかなんて考えたことも無かったので仕方はあるまいが…。


「ドラゴンのことだ。

暴れるには何か原因が必ずあるはずだ」


「僕もそう思ったのですが…中々近づくことも出来なくて」


「ドラゴンが暴れ始める前に何かあったかわからないのか?」


「はじめに暴れた領地の領主、村長、村民共に既にドラゴンに殺されておるので話を聞くにも聞けずにいる。


村民に生き残りすら居ないのだ。


ドラゴンは自然を大事にするというが襲う前に、農地を増やしただの森林を壊しただのという報告は受けていない」


手がかりゼロか…。


過去にドラゴンが、暴れた記録はあるが原因については特に記載が無かったように思われる。


コッコアルットとタルッタの事を思い返してみる。


彼らが大切にしてたもの…小林の家系とルモエラ…


「…子供…血縁か?」


「血縁?」


「あぁ、ドラゴンが最も大切にしているものだ。


彼らは古来より自然を大事にして来たと言われているがその自然を大事にする理由として彼らの子育てに関係があるようだ。


ドラゴンは、自然豊かな場所で子育てをする習性がある」


「なんと!どこの文献にも載っていない情報だな!

他には何か無いのか?

なんでもいい」


「関係は無いと思うが…ドラゴンのメスは一匹目以降の出産には自らの遺伝子をほぼ残さないと言っていたぞ」


「遺伝子とは?」


「簡単に言うと、二匹目はオスのコピーがそのまま産まれるそうだ。

メスにはいっさい似ないと言う。


また、同族以外の子も産めるそうだ」


「な…なんと面妖な…」


「我もそう思う」


だが…もし仮に子育て中なのだとしたら山奥に引っ込めば良いのだ。

東京と違いここは自然豊かだ。


何かあったのか?

…想像に過ぎない。


「王様、ドラゴン討伐は、可能なのですか?」


「正直難しい。

だが、どうにか討伐に成功しないと今年の冬の越冬が難しいくなる。


だが、国の勢力を全てつぎ込むと周りの国に狭いられる可能性が出る。


どうにもならない状況なのだ」


「駄目元で行ってみるか…」


「近づくことすらままならないんですよ!?どうするんですか?」


「わからん!特に名案もない!

だが、行けばなんとかなる!かもしれない!

心配ないさー!」


「コラ!」




よろしくお願いします

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