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四十八撃目

ルモエラと公園から戻るとリビングで小林と田中、タルッタが何やら話し合っていた。


「戻ったぞ」

3人に声をかける。


「あぁ…ってその子誰だ?」

「ん?彼女は、ルモエラだ。

人型は初めて見たか」


「…いける…」

小林が呟く。


「こら!誰でもいいわけじゃなかったんですか!」

「冗談だって」


「見た目で良いなら我がラファージュランに…という先ほどの案で良いではないか」


「雰囲気とか…男にとって色々あるんだよ…」


小林が頭を抱えた。

なんか色々私の、いないところで話が進んでいるらしい。


「ラファ氏何とかなりそうなんです」

田中がニコニコ笑う。


「本当か!それは助かった!

ルモエラも相当悩んで自身を追い込んでいたからな!」


「俺の扱い…って…

って、卵にかけるとか…中々ハードル高いし、ドラゴンと、人間のハーフとか子供がかわいそうじゃないか…」


「だから、そこは問題無いと言っているじゃないか、ドラゴンの場合他種同士の交配はドラゴンのDNAはほとんど影響を及ぼさない。


ほぼ完全な新しい相手方の遺伝のコピーが産まれるだけだ」


「そのほぼとかほとんどとか曖昧なんだよ」


「仕方ない可能性はゼロでは無いからな。

だが、コッコアルットが育てるなら問題無かろう」


「仮にできたとしてお前の子なんだろう?

ルモエラみたいに愛着はないのかよ?」


「DNAに影響が無いし、そう言う対象ではなく卵だしな」


「酷い親だな!」


何がどうなっているかいまいち掴めないので田中に説明を求めると、

タルッタが子供を産むと言いだしたという。


それに対し小林は、殺人ドラゴンと子供は出来ないとはじめは拒否したのだと。


どうせなら、知り合いで見た目も良い私が良いと小林が言ったところドラゴンは見た目を変えられるので私に姿を変えれば問題なかろうとタルッタが、提案。


それに対し、小林は中身が伴わない場合そんな気分にならないと言うので、ドラゴンは基本卵を産むからそれにかければ問題無いと。


小林はムードが大切だとか何とか言っているが、田中が見たところ小林はそろそろ折れそうだという。


それで、卵うんぬん言っていたのか…まぁ、かわいそうと言ったらかわいそうだが、それで世界が救われるならそれで良い気がしてきた。


「なるほど…小林殿、諦めろ。

小林殿が少し我慢すれば皆救われるのだ」


コッコアルットに、報告をするとさっそく今晩卵がけにチャレンジするようにと小林に指示があり、小林が頭を抱えていた。


うん、皆んなが幸せになるのだ仕方が無い。


よろしくお願いします

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