四十三撃目
ベチャ
田中と、私はドラゴンの、口から吐き出された。
「着いたぞ」
寝袋から這い出したが、身体がドラゴンらのよだれでべちょべちょである。
幸いにも砂浜のある海岸に、おりたようなのでそのまま海に入ろうとしたが、足がもつれて上手く歩けない。
陸酔いだ。
田中は隣で吐いている。
「シャワー浴びてくるんじゃありませんでした…夕飯も…うぷっ」
ドラゴンでの移動は最悪だった。
まず、ドラゴンの飛び方によりひどく揺さぶられ、慣れたかと思えばあり得ないくらいの寒さに見舞われた。
低空飛行もお願いしたが、
結局ドラゴンに、咥えられるように飛んでもらうのが一番だった。
帰り…どうしよう。
短距離はいいが長距離は、できれば2度と体験したくない。
やっとの思いで海水で身体を洗う。
ぬるめの海水だが、頭も身体もスッキリである。
今度はできれば真水で身体を洗いたいが…周りを見渡しても何も無い。
仕方がないので歩いて移動する事にした。
タルッタによれば、ちょっと歩けば建物があると言うので歩き出した。
朝7時。
人気の多いところに、ドラゴンの姿で降りるわけにも行かないので仕方がないが…ドラゴンのちょっとって?と思うくらい歩くと民家やら店、公園が、出てきた。
公園のゴミ箱に寝袋を捨て、公園の、水道で身体を再度洗う。
海水浴びたまま結構歩いたのでまたもや身体はベタベタである。
カバンをビニール袋に入れておいて良かったと本気で思った。
トイレで着替えるとようやくさっぱりとした。
「タクシー拾いました」
田中が、公園のはじで手招きをしているのて小走りに近づく。
ドラゴン達はハムスターになり田中の肩に乗っていた。
タクシーは、クーラーが効いており揺れも少ない。
ハワイも、日本も暑すぎる。
私は、ようやく一息ついた。
「中田殿、私はもうクーラーが…電気がない生活はできそうにないぞ」
「知ってます」
田中は、苦笑いを浮かべた。
「小林氏の別荘はもうすぐそこです」
日本とは違って庭が広い住宅街を抜けていく。
田中が、タクシー運転手に指示をだし、タクシーが白い家の前で止まった。
タクシーを降りた途端じわっと汗ばむかんじがする。
田中がチャイムを鳴らそうとした時、玄関が開きコッコアルットが出てきた。
「こんなところまでわざわざご苦労様でした」
来ることがわかっていたらしい。
よろしくお願いします




