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四十二撃目

水木金と、私は、以前と同じニートな生活を楽しんでいた。

冷えたコーラにポテトチップスは最高である。


結局あのあと、田中は小林に普通に連絡をとり、普通に世間話をして電話を切った。

そして、次の日から普通に会社に出かける。


あくまでも、普通を装って。


小林との電話の会話もごく普通な内容だが…小林がいつまでハワイにいるかを確認するのが目的であった。


居場所に関しては、以前一度一緒に旅行に行った時、利用した別荘ではないかと田中が予想したので特には聞かなかった。


あまり突っ込んで聞くと、電話の内容を聞かれていた場合怪しまれても困るからだ。


政府にもコッコアルットにも…。


仮に…どう言うかほとんどの可能性ではあるがコッコアルットが転移魔法に、関係していたとすれば、我々が出向く事を快くは思わないだろうと想像はつく。


そして…

「ただいまもどりましたー」


田中が軽い残業を、終え帰宅した。

今夜…金曜日の残業を短めにしてもらったのだ。


「こっちは、準備万端です」

「今は、夜8時。

最近日の入りが遅くなってもこの時間はもう真っ暗ですね。


今着替えと、シャワーをしてしますね。

ご飯は、買ってきたお弁当ですみませんが先にとっててください」


私は、支持されたように食事をとる。

ほどなく田中も、シャワーから出てきてお弁当を、食べた。


タルッタは、いらだたしげに毛づくろいを行う。

「早くしろ」


「そう言われましても人間は、あなた達と違って食事を摂らないと生きていけませんからね」


田中は、スマホを充電機に刺してサイフとタブレットをカバンにしまった。


右手にカバン、左手に厚手の寝袋。

私も同様に荷物を持って外に出る。

肩にはハムスター2匹。


「監視の人間は居ない」

タルッタが、そう言った。


足早に家を出ると近所の公園に着く。

人気はない。


ふと…飲み会をここでしたことを思い出し小さく笑った。


私と、田中は、荷物と共に寝袋に入り込む。

かなりの厚手なので中が蒸しているが仕方がない。


「落とさないでくださいよ」

田中がタルッタに声をかける。

「さあな。

まぁ、握りつぶすかもしれん」

タルッタが鼻で笑った。


タルッタと、ルモエラがドラゴンに戻り、寝袋の中にいる我々を掴み空高く飛び上がった。


結構揺れる。

ドラゴン酔いしそうだ。


我々は、この姿のままハワイに出発した。


結局、田中の考えた案は単純だった。


小林が、いつまでハワイにいるか探り、政府気づかれないよう金曜日に出発。

ハワイに着いたらそのまま小林に会いコッコアルットと話す。


スマホは、GPS情報でバレるかもしれないからお留守番。

ドラゴンが上空高く飛ぶので、凍えないよう寝袋移動というものだった。


移動中寝て体力温存とおもったが…この揺れでは寝れそうに無い。

よろしくお願いします

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