田中目線の対タルッタ戦 その後
今日は、火曜日。
あれから1週間たっていた。
ドラゴン…タルッタの情報は入って来ない。
連続殺人もピタリとおさまった。
ドラゴンが犯人と思われる惨殺な殺人も起きていない。
政府…総理大臣は、ドラゴンによる襲撃の可能性がある事を隠蔽しようとした責任問題が問われていた。
まぁ、にわかに信じがたい事である為に責任を取らなくても良いと口にする人々も多い。
むしろ、今後の対策についてどうするかが問題視され始めていた。
保護を呼びかける団体も多い。
外国との交渉もドラゴン関係の事で対応に追われている。
今回の騒動を納めた功労者として小林の父親は世間から注目を集めていた。
今もっとも世界で注目を集めている人物になっている。
小林は、土曜日まで連絡が取れなかったが、ずっとハワイにいたらしい。
と言うか、今もだ。
パスポート無しなので、捕まらないか不安だと言っていた。
それから、中途半端でほっぽり出した仕事も。
僕は…次の日から問題無く仕事に行った。
もちろん火曜日の混乱が木曜日まで続いていだが金曜日からはニュースでとりだたされる程度で一般人である僕には何の影響も無かった。
ちなみにネットにあげた動画は、政府によって削除されるまでの間に50万円もの大金を手にする事ができた。
勝手にコピーされた動画に関しても政府は厳しく管理しているみたいだが、次から次へとアップされていくし、
海外でも大きく注目を集めているので先が見えないらしい。
まぁ、ネット社会なんてそんなものだ。
ちなみに、僕に付いていた監視は土曜日にはなくなった。
僕のような、腰巾着よりも他の事に人員を割く事にしたらしい。
そんな事を悶々と考えながら残業を終えた僕は家路につく。
今日は、ラファが無くなって1週間目。
ラファの好きなハンバーガーをラファの分まで買って来た。
玄関を開けると、彼女はこの匂いにつられて玄関まで、飛んでくるんだよなー…そんな事を思い出しながら玄関を開けた。
「ぬ!今夜はハンバーガーか!
飲み物はなんだ!
おおっ!コーラでは無いか!」
ラファの幻影が、ものすごい勢いで飛んで来てハンバーガーの袋を僕の手からかっさらっていく。
ジャージにTシャツ姿でほんのりシャンプーの匂いがする。
幻影のくせに喋るし、妙なリアリティが…。
「早く上がるのだ!何をもたついている!
どんどん冷めてしまうぞ!」
幻影が、急かしてくる。
幻影がテーブル上にハンバーガーのセットを広げ正座をして待っている。
「そうか!ラファ氏は異世界の人間だから幽霊になれるのですね!
それとも、ゾンビですかな?」
僕は混乱しているようだ。
よろしくお願いします




