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田中目線の対タルッタ戦 その2

初めは一旦サービスエリアか、パーキングエリアで高速を降りタクシーに乗り込み自力で東京に戻るつもりでいたが、


自衛隊と小林の父親になだめられ、ジープで東京に戻ることになった。


今1人で行動したところで、交通規制や混乱で東京国際展示場にはすぐにたどり着けないと小林の父親に諭されたからでもある。


確かにその通りだし、普段ならすぐそう思えるのだが、頭に血が上っていたらしい。


小林の父親は、上河内サービスエリアで護衛の自衛官と共に別の車が迎えにくるまで待機だそうだ。


人生でここまで赤の他人に対し無理を言った事はない。


普通に僕1人が現場に駆けつけたところで足手まといだろう。


自衛隊にとっても僕が行く事で迷惑にもつながる事は重々承知しているつもりである。


むしろ、現状今迷惑をかけているのもわかっている。


自衛隊の方々は、上司に確認をとっていたし、小林の父親だって総理の秘書の1人に連絡をとっていた。


東京がテロにあってこの忙しい時にわざわざ皆んなを動かしてしまっている自覚はある。


だから、こそ初めはタクシーで帰ると、伝えたのだ。


まぁ、現状監視兼護衛対象だから僕自身の行き先を決めるのには僕1人の好き勝手にはできないのだが…。


それでも、行動に移さない訳にはいかなかった。


同行してくれている自衛隊の方々は、その後も沢山現状報告をしてくれた。


死者や負傷者の数である。

だが、僕の知りたいラファの事には一切触れていない。


いや、報告することなどないのだ…彼女は喰われて死んだのだから。




結局、東京中がパニックにおちいり至る所で、渋滞と交通規制があり、東京国際展示場に到着できたのは夕方になっていた。


自衛隊も、ほぼ後片付けも、終わり帰路につき始めていた。

もちろん、ここもしばらくは立ち入り禁止区域になるらしいので一般人の立ち入りは普通ならできない。


諭されたように自衛隊と共にここまで来て良かったと思うし、彼らと共に来なければここにまだ到着していなかったであろう。


爆弾やら銃の後が生々しく現場には残され何となく火薬の匂いも残っている気がした。


その場…喰われたと言われる現場に案内される。


洗った後だろうか、あたりは水浸しであった。


遺留品は一本の剣。


一旦預からせてくれと持っていかれてしまった。


今後の確認の為、全て遠くで録画はされていたそうだが、流石に見せてはくれないらしい。




その後どうやって帰宅したかはよく覚えていない。

気がついたら次の日ベットの上に倒れ込んでいた。


ベットでそのまま横になっているとラファに渡すはずだったプレゼントが目に入った。


僕は起き上がり、それをテーブルの上に乗せる。


そう言えば、ケーキも買ったっけ?

冷蔵庫からケーキを取り出しそれもテーブルの上に乗せた。

賞味期限は切れていた。


「ラファ氏今日で地球に来て1週間…おめでとう…ケーキ好きでしたよね?


あぁ、それからコレプレゼント。


本当は日常使いの良いものと、思ったのだが…結局ネックレスになってしまいました。


ほら、せっかくの美人さんなんだから装飾品の一つでもって。

きっとお似合いですよ…」


そこまで言うと言葉に詰まる。


言葉を返してくれる彼女はもう、いない。

涙が溢れ出した。


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!

君の言う通りあのまま逃げればよかったんだ!」


僕のつまらない正義感の為に彼女は死んだのだ。

よろしくお願いします

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