三十八撃目
「小鳥…お前もドラゴンなんかーい!」
心の奥底から小鳥に突っ込みを入れた。
シリアスな気持ちが削がれた。
「でてきては、いけないとあれほど言ったではないか」
「タルッタ…殺すとは聞いてない。
嘘良くない」
タルッタが焦っている。
「タルッタ、この小鳥は?」
キッと、タルッタに睨まれる。
「お主の知ったことではないわ!」
私は、ため息を吐いた。
何が何やらわからない事になってきた。
タルッタが、単に暴走してるだけかと思いきや裏で手を引いてたのがコッコアルットで、さらに他のドラゴンまで出てきた。
ドラゴン三体なんて一般兵の扱える問題ではない。
しかも、たぶんかなり多くの日本人が犠牲になっている。
タルッタにお前の知った事出ないと言われたのでハイそうですかと言いたくなるくらいだ。
「タルッタ…ここ危険。
タルッタでも、ここに居たら死ぬ。
逃げようって言いにきた」
あっ、自衛隊バレてる!
「ここが囲まれてるくらい把握している。
気配でわかるからな」
すかさずタルッタが返す。
タルッタは再びドラゴン姿に変身をした。
その瞬間、ドン!っと音がしてロケットがタルッタめがけて飛んでいくが次の瞬間ロケットが爆ぜた。
ボン!
という爆発音とともにあっという間にタルッタに咥えられ空高く舞い上がる。
あぁ、タルッタが人型からドラゴンの姿に変身した事により交渉が決裂したんだと思われたのか…。
ドドドド!
バババババ!
眩い光と煙、そして轟音が周りを囲むが全てタルッタよりかなり離れた位置で爆ぜていく。
あぁ、この世界の銃でドラゴンは殺せないのだなとタルッタの口の中でぼんやり考える。
そして、私は何故このまま噛み殺されないのだろうとも。
タルッタは、そのままどこかに高速で飛び、しばらくすると降りていった。
周りは木々が鬱蒼としている。
私はポイッと口から離され地面に転がった。
「樹海ってところなのか?」
「違う。追われても困るからな、旋回して千葉にいる」
千葉…千葉県?それとも千葉市?
ざっくり過ぎてわからぬ。
「こんなところに連れてきてどうするのだ?」
「話の邪魔だったのでな…それよりもルモエラ何のつもりなのだ」
「何も」
いつの間にか小鳥は私の頭に乗っていた。
「君は一体…」
私の頭から手に小鳥を降ろす。
「お主にな関係ない事だ」
タルッタが答えたが、小鳥はタルッタの静止を聞かずに話し始める。
「ルモエラ…タルッタの子」
「え!?」
「タルッタお母さん」
「ええ!?」
色んな意味で衝撃的である。
タルッタ…オスだと思ってたよ。
よろしくお願いします




