四撃目
神は、上機嫌だ。
とりあえず今日の寝床を提供してくれるらしいのでついて行く事にした。
脱いだアーマーが、重く持ちにくいのでショルダーだけ外した状態で他を身につける許可をいただいた。
「いやー、今日近場の駐車場空いててラッキーだったよ!と言っても歩きで20分くらいかかるけどね!そんななりじゃ電車に乗れないしね!」
と、何かわからぬ事を言っているが、私の格好は神の国では珍しいようだ。
「ダーダッツィーってどんなところなの?剣と魔法溢れるファンタジー?って感じ?神様とかいるの?魔王とか?魔族は?皆んなそんな髪の色なの?女騎士とかマジでクッ殺とか言うの?エルフとか?あー夢が膨らむなー!ところでさ…」
先ほどの沈黙状態は、何だったのかと言うくらい矢継ぎ早である。
質問に対し受け答えが出来ない。
…ん?この神、神の存在確認してなかったか?
しかし、まだ神は矢継ぎ早に喋る喋る。
途中からほとんど何を言ってるかわからない内容なのであまり耳に入ってこない。
興奮し過ぎた神の後ろをついて歩くのだが見たことのないものばかりで心が惹かれる。
ここは、どれだけの魔法を使っているのだろうか?
ペラペラ一方的に話す神ももしかしたら凄い力をもっているのかもしれないと心を引き締めたところで神の足取りが止まる。
「着いたよ!」
神が指差すその先には…おびただしい数の鉄の獣が居た。
大きさや見た目はやや似ているが、基本的にかなりの大きさだ。
さっき物凄い速さで走っているのを目撃した。
ちょっと怖い。
私が狼狽してる横で、神は鉄製の背背丈よりやや低い箱で何やら行なっていたかと思うと一騎の魔獣に寄り添った。
手招きされたので嫌々ながら近づく。
どうやらこの魔獣は、生きては居ないらしく鼓動が聞こえない。
ホッとしたのもつかの間、神は魔獣の耳?あたりを引き剥がし中に乗り込んだ。
っ!?
こ…声にならない悲鳴を久方ぶりに上げた。
「あ、ごめんごめん入り方わかんないよな」
神は一度魔獣から降り反対側の耳?を同じように接いだ。
「乗って」
あぁ…先立つ不孝をお許し下さい。
意を決して乗り込むと、中は驚くほど上質な椅子がつけられていた。
そして、想像と違いヌメヌメしていない。
ブルルルルン!
神は反対側に乗り込むと魔獣が息を吹き返した。
っ!?
声無き悲鳴とともに過度のストレスと刺激により私は、そのまま気を失った…
よろしくお願いします




