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三十四撃目

ニュースで流れることとなった為ではあるが、政府はあえてドラゴンや魔法陣といった事を言及せず


あくまでも不発弾が複数見つかったための緊急避難という名目で自衛隊の配備や警察官、消防隊員、消防団による避難誘導が行われる事になった。


一方ドラゴン…タルッタはなぜか東京国際展示場方面にいるらしい。


魔法陣とその術者は術が発動するまで細い繋がりができてしまう。

その為術者であるタルッタの位置は大体把握できるのだが…


私が、把握しはじめてからも何度か東京国際展示場に向かっている。


こっそり後をつけたいところだが、私がタルッタの魔法陣に細工したことがバレている時点でたぶん、細工した繋がりから私の位置もタルッタに知られている可能性が大きい。


私が動いたらきっとタルッタに勘付かれてしまう。

今大規模な避難の最中なので、出来ればバレたくはない。


バレたらきっと、コッコアルットの牽制関係なく術を発動するであろう。


タルッタは、烏に姿を変えて逃げたが今も烏に化けているとは限らない。

また、もし烏のままだとしても私でなければ見つけることはできない為誰かを派遣し動向を、探ることも出来ない。


中々歯がゆいものである。


私は、自衛隊の隊員らと対ドラゴン対策について話を詰める。


タルッタに剣を突き立てたが、傷がつかなかったこと、火の魔法を応用し爆発させたが、ソレも効かなかった事を告げるがその威力が、どの程度わからないということだったので、実際に再現したりもした。


自衛隊の隊員らによると、普通の拳銃や球数の多いマシンガン系では効果が得られないのではないかと結論づけられたらしい。


だが、日本の自衛隊はもっとたくさんの種類の武器を持っているし、ちょっと都内で発車するには気がひけると思われるものも配備してくれるとのことであった。


あとは、誘導がうまく行けば…。

決戦の場は、国際展示場である。

今日は、平日でたまたま何のイベントもやっていない。

おまけに民家も無くドラゴンがその周辺にいるのだ。


ドラゴンが動き出すか、避難が完了するかのどちらかで私はヘリに乗り国際展示場まで向かうこととなっている。


田中も行くと息巻いていたが、残念ながら安全圏と思われる離れた場所にもう移動してもらっている。


民間人を守ることは出来ない…と自衛隊の隊員らに無理矢理連れていかれた。


昼の12時ちょうどドラゴンが動いた。

避難は、大半が終わっているそうだが、まだまだ大勢残っているそうだ。


たかが、不発弾爆発したところで何ともないという人。

ドラゴンなんて居ないという人。

複雑な理由がありその場を離れるわけにはいかない人。


理由は様々であるが全員移動できるはずがないのはわかっている。


なるだけ魔法陣が発動しないようにしなければならない。


バババババと酷い騒音するヘリに乗り込み国際展示場を、目指す。


私が移動を始めると明らかにドラゴンの、行動が変わる。


やはりあちらも私の位置を把握しているらしい。


これなら上手くひと気の少ない場所に誘導できそうである。


自衛隊の配備も速やかに行われているはずだ。


今思えば、よくこんな状態まで持ってかれたものだ。


はじめは誰にも告げず田中と逃げようと提案していた。


田中に断られると1人で逃げようとする…そんなへっぽこな自分が周りの手を借り力を借り…


思わず笑ってしまう。


何度も断られた国からの援護を受けるまでになった。

行けそうな気がする。


いや、皆んなの期待に応えなければ!

私は、日本で兵士では無く騎士になるのだ!

よろしくお願いします

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