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二十九撃目

グンっと右手が僅かに引っ張られる感じがした。

その後グングングンと連続で手が引っ張られる。


私は、飛び起きた。


SPの1人と目が合う。

「今何時だ?」

外が少し明るくなり始めている。


SPは、答えない。

「今何時だと、聞いている!」

私は、怒鳴った。

「え?へ?あ、4時半…4時32分です」

どうやら起きてはいたがぼんやりしていたらしい。


「どうした?」

私の怒声で田中も、目を覚ましたようだ。

「小林からの連絡は?」

「ん?まだみたいだけど…」


「そうか、では急ぐぞ、どうやらドラゴンと遭遇したらしい。


そこまで遠く無い距離だ。

まだ間に合うかもしれん。

車を出せ、行き先を指示をする」


「えっ…ええっ!?」

「ぼやぼやするな早くしろ!」

私は再度怒鳴った。


睡眠はゴーレムを作った公園近くの駐車場でとっていた。

何かあったときすぐに動けるようにだったが、それが幸いしたようだ。


車で約10分ほどの距離。

本当に目と鼻の先ほどの距離が長く感じる。

駐車場を出ると前方に煙が上がっているのが分かる。


多分ぐるっと一周回ってきた最後の指示ポイントだろう。


日の入り時間なのだろうどんどんと周りが明るくなっていく。

ドンッ!

また腕が引っ張られる感覚がした。

それと共に爆発音がここまで聞こえる。


腕が引っ張られる感覚があるのは私の作った魔法陣入りのゴーレムが発動しているから術者に返ってきているのだ。


まだこの感覚が伝わってくると言うことはまだ、生きている。

大丈夫。

まだ間に合う。

こんな近くなのだ。

大丈夫。大丈夫。


私は、心の中で何度も大丈夫と連呼する。

落ち着かなければならない。


また別の黒煙があがった。


頼む頼む頼む!

死なないでくれ。


到着したのは学校と思われる建物であった。

校庭から煙が上がっている。

ここも、現場の一つであるために門に警官が立っていたが、中に入ろうかどうしようかとウロウロしていた。


我々は、はやる気持ちを抑え警官なら門を車一台分開けさせると、その車のまま煙の上がっているところまで走らせた。


スーツの男が3人のと小林と思われる者が倒れている。

生死はわからない。


その隣で警官が1人オロオロとしていた。


私は、即座に車から飛び降りその警官に向かって剣を構えながら走っていく。


車に乗っていたSPらが止まる間も無く突っ込む。


「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

渾身の力を込めてそのまま警官の腹に向かって剣を突き出した。

警官は目を見開いた。


カチィィィィィーン!

金属と金属がぶつかり合うような甲高い音が鳴り響く。


警官が、ニヤリと笑った。

「善良な警察官に対しなにをするんだね、君は」


「くっ!貴様小林達を殺したのか!」

私は、剣を引かずそのまま力を込める。


「小林?そこに転がっている奴か?

ならば、それが悪さをするのがいけない」


「なにを言う!

貴様が殺人用の魔法陣なんかを大規模にせっちしなければ何の問題にもならなかったであろう!」

私は叫んだ。


「何が問題無いだと?人間がどれだけ愚かかお前は分かっていない」


「分からない!何が悪いのだ!」

グググっと力を剣にこめるがビクともしない。

だが、このまま力を緩めれば私は吹き飛ぶだろう。


私はその体勢のまま頭の中で呪文を唱えた。

バン!

っと剣先が爆発し、私は後ろに吹き飛んだ。


だが、吹き飛ぶ事が分かっていたためゴロリと回転するとすぐに剣を構え直す。


「お前…この世界の人間ではないな?」


「あぁ、たぶん、貴様と同じ世界から来た」


フンと警官が鼻を鳴らした。


私の後ろからSPが、やって来た。

「剣を下ろせ!何をやっている!警官だぞ!」

SPは、この状況が、分かっていないようだ。


「こいつがドラゴンだ!姿を変えられると言っておいただろう!」

振り向きもせずに怒鳴る。


その一言に狼狽しているだろう気配を感じられた。

「お前らも見ただろう!剣を突いても皮膚に届かなかった」


「そ…それは防弾チョッキが…」

SPが馬鹿な事を言っているので無視をすることにした。


「くそっ!お前らにかまってる暇など無い!怪我人を保護し救護しろ」


私は、再び警官に斬りかかろうと被りを振り声を荒げた。


「やぁぁぁぁぁぁ!」

パン!

乾いた音が鳴り響く…。


え?

私の身体が前倒しに倒れた。


何が起きたというのだ?

警官の姿をしたドラゴンは動いていない…はずである。


背中が痛い。

そうだ、背中に何か衝撃を受けたのだ…。


「わははははははははは!愚かめ!」

警官が高笑いがこだました。



よろしくお願いします。

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