二十五撃目
「カーナビに初めて総理官邸って打ちました」
「だろうな」
「肉…」
「お父さん凄いな、尊敬しますよ」
「そんな、繋がりは無かったはずだったんだけどな」
「肉…」
「ラファ氏にスーツ着せて来て良かったですね!総理に会うのに僕たちみたいにGパンTシャツじゃちょっとね」
「あぁ、この格好のままだと親父に怒られそうだが、いちいち着替えてたらもっと怒られそうだ」
「肉…」
「後ろなんかうるさくね?」
「気のせいですよ」
「肉…。」
「…しかし、このままこいつを日本のお偉いさんがたに合わせるわけにはいかない」
「…ですね」
「肉…。」
小林が後ろを振り返る。
ちなみに私は、後部座席だ。
「いいか、さっきも言ったが内閣総理大臣ってのはなぁ」
「日本の偉い人ですよね」
「何だ会話ができるじゃないか」
「失礼な、ちゃんと頭は動いてますが…肉…」
「いつぞやのゲームのゾンビみたいですね」
「あぁ、なんだっけ?肉うま?」
「肉うまいです!」
「ゾンビだな」
「ですね」
「まぁ、アレだ。
もし、うまく言ったら同じ店のもっと良いところ連れてって食べ放題してやるよ」
「…取ったぞ?」
「ん?」
「二言はないな!言質取ったぞ!」
キッと小林を睨みつける。
「ハハッ!食い物の恨みは恐ろしいと言いますからね、覚悟した方が良さそうですよ小林氏」
「そもそもさっきの店も俺のおごりだから何だか腑に落ちん」
「まぁ、ラファ氏のやる気がアップしたんです良い傾向じゃないですか。
昨日まで逃げるって言ってた人間ですよ」
「…こんな奴に任せて日本大丈夫か?」
「任せられたわけではないぞ。日本人にも頑張ってもらうのだ」
「その為にはこれからの総理官邸で何を話すかですね」
「あぁ、それで大きく変わる…だが、いまいちドラゴンってのがどんな存在だかが分からん銃とかで撃退できるのか?」
「ええ、それに関しては十分対抗できるはずだな。
なんせ剣や弓を大量に打ち込めばどんなドラゴンもしに至る…ただし、当たればだがな」
「姿も変えられるんですよね?その辺が厄介かなと」
「ヤツが魔法陣を発動させるか、放棄するかしない限りヤツの魔法の繋がりからどんなに姿を変えても現状把握はできるぞ」
「なら、発動されたら一貫のおしまいだな」
「そう考えると、あの掲示板の安価である説得は中々の案だと思うぞ」
「ですね」
「後は空間魔法もドラゴン程の魔力があればある程度使えると思う。
これはかなり厄介で、弓が当たりにくくなる」
「それは不味いですね」
「銃が効かないとヤバイな」
「まぁ、全部が全部当たらなくなるわけではないので、蜂の巣状態なら防ぎようがないが…代わりにこちらに被害がでるからな」
「そこはプロに任せましょう」
「さて、そろそろ見えて来たぞ。
国会議事堂の隣だったよな」
「どこが入り口だ?小林殿の家よりでかいな」
「当たり前だうちと一緒にしないでくれ。
とりあえず親父に電話するからちょっと黙ってろ」
「肉!」
「返事は普通ハイだろ!」
「すまぬ、つい」
「ついじゃないだろ、わざとだろ」
「何のことやら…」
「ハハッ!仲良いな!今日会った仲とは思えないですね」
「うるさい!」
小林と声がハモった。
よろしくお願いします




