二十撃目
「思ったより収穫はなかったですね」
田中はため息を吐いた。
「そうだな、だが、面白いと思ったぞ。説得とかやってみようじゃないか。
それに、今後ももしかすると何か有益な情報や作戦をくれるやもしれん。
都度チェックは必要だ」
「でも…説得ってどうするんです?
見た目人間のフリ…いや犬猫鳥なんかに変身してたら見つかるものも見つかりませんよ」
「あてもなくは無いが…田中殿に、警察か自衛隊の関係者は居ないか?」
「居ないですね、なぜ?」
「そうか…いや、現場に何とか入りたいと思ってだな。
アレだけ大きな魔法陣を形成しているとどうしても術者の魔力と魔法陣の繋がりが隠しきれないのだ。
だから、魔法陣を触れれば何とかなるかとおもったのだが…
これだけの騒ぎだし、日数もまだ数日だから全ての現場に警察が配備されたままだろうと思ってな」
「なるほど…そうなると…全くなくは無いです」
田中がニヤリと笑う。
「どういう事だ?」
「実は…犯行現場が友人の家の敷地内なんです。
あ、不幸中の幸い友人とその家族は被害者じゃ無いんですけどね」
これは朗報である。
被害者には申し訳ないが我々にとっては幸運だった。
「よし、では今すぐ…む?しかし、今日は月曜日田中殿の友人は仕事ではないか?」
「比較的自由のきく自営業だから大丈夫なハズですちょっと連絡を取りますね」
田中は直ぐに何処かに電話を始めたが、5分もかからず電話を切る。
「内容は、まだ話してませんが、とりあえず彼の自宅で会うことになりました」
我々は早速車に乗り込み田中の友人宅に向かう事になった。
よろしくお願いします




