短めの詩 せかいのなかで
問いかけ。
冷たい何かの中で
一人蹲っていた
凍る「世界」の外で
皆が動いているのを寂しく眺める
笑っている人がいた
でも全然笑っていなかった
哀しんでる人がいた
でも周りは面倒がっていた
楽しんでいる人がいた
でも全然楽しんでいなかった
泣いて怒る人がいた
でも周りは笑ってしかいなかった
つまらない、つまらない、
なんでこんなにつまらないのだろうか
霰のように呟く自分
いつまでも変わらない世界
何もかも止まった世界
こんな世界に何の意味があるのか
ずっとそう考えていた
本当は気づいていた
世界は変わってるって
何もかもが廻ってるって
自分は冷たい「世界」に逃げているだけだって
でも、「恐い」。
ただそれだけで、
私は氷になってしまっていた
この塊はいつ溶けるのだろうか
それともいつ砕けるのだろうか
先のことは真っ暗で
震えてぎゅっと目を瞑る
そして全く見えなくなった
何も見たくなくなった