「ざつようさん」
更新遅れてごめんなさい!
次回更新は9日となります!
episode7
「ざつようさん」
コンコン
「花子さん、遊びましょ」
ガチャ
「・・・・・何よ、またあんた?あれから毎日依頼も無いのに来て・・・・・。」
「図書室今は使えないんですよ。ですから暇潰しに来てるんです。」
「はぁ・・・・・、ほいほい呼び出されるあたしもあたしなんだけどね・・・・・。」
あの後僕は家で寝て、いつもと同じように学校に来ると図書室のお姉さん先生はいなくなっていて、代わりにおばちゃん先生になっていた。周りの人達はそれを嘆いたが、お姉さん先生の正体を僕は知っていたため内心ほっとしていた。
それと図書室の常連でどろどろに食われてしまった者は「家出」ということになっていたらしい。
今でも思い返すと震えてしまう。
まぁとりあえずいつも放課後にしていた事がなくなってしまったため、花子さんの所に遊びに行くようになった。
でも、ぐちゃぐちゃになった図書室がいつの間に直ったのか?それだけは未だにはわからないままだった。
そして
「でさ、花子さん」
あれから幾日かたった今日、僕は花子さんにどうして図書室が直っていたのか聞いてみることにしていた。
「どうして図書室が1日やそこらで直ったの?花子さんがやってくれたの?」
花子さんはギクッとした様子で目を逸らす。
「え、えー?そうだったかしらー?」
わざとらしいというのが
「わざとらしいなぁ」
口に出てしまう
「(しまった!)ご、ごめんなさい!で、でも知りたくて!」
花子さんはこちらを見つめて言う。
「・・・・・わかったわかった、じゃああんたの名前教えてくれたら教えてやるわよ。」
「へ?名前?あぁ、そういえば名前教えてなかったですね・・・・・。僕の名前は真也。これからもよろしくお願いしますね」
花子さんは一言
「いい名前じゃないの、もっとこう噂で聞くには綺羅綺羅とか光光とかかと思った」
と言った。
「あー、キラキラネームですか。多いでs」
僕が言い終わる前に花子さんはトイレから出る。
「あれ?どこに行くんですか?」
花子さんは移動しながら口を開く。
「図書室が一晩にして直ったの知りたいんでしょ?ついてきなさい」
僕は頷いて後をついて行った。