第三話 バカだからつらい
「はいっ、もう分かりましたからっ!だからそんな風にどす黒い笑顔で見ないで下さい!?」
どうも、絶賛フェルという天使(中身は悪魔のドゥリィ以上のドS)に怯え中の柏葉りりあです。えー、はい。ついにこれが私の妄想ではないことを認めてしまいました。何故だか知りたい?ねえねえ知りたい!?ふふっ、教えなーい♪
…はっ!!私としたことが、さっきまでの地獄(←これが妄想ではないことを認めさせるためにフェルとフェルとフェルに色々と拷問された一時間)が辛すぎてキャラ崩壊までしてしまったよ…おかげで只今、精神的にちょっと死んでおります。
という訳で私は今現在進行形で目の前の地球という星にあるニュートンさんが見つけ出した重力のなんたらかんたらの法則を丸無視して空中に浮いてる人形たちを現実だと認めた事になる。(←無駄に長いわ!)
「お前バカ?」
そして何故かフェルはブラックモードから一向にかえってくる様子がない。どうしてかは不明…
何で、何かしたかな!?心当たりはない!…とは言い切れないから余計に怖いな。
ええい!今はそんなことよりも私という人格に対する名誉挽回をしなければならないんだ!!!
「私はいつだってテストでは平均ぴったりの点数ですよ!そりゃもう十回中三回ぐらいはぴったりでしたから、バカじゃないでふよ!?」
「それ威張って言える事…?ってかまだ春なのにそんなにテストあったのかよ…?まず、平均点が三回だけって後の七回はどうだったんだ…いやいい、何も言わなくていい、これ以上失望したくない…しかもついでに噛んでるし…」
ドゥリィ…ナイスツッコミ。全てのフラグを回収するとは…こやつ、只者ではないな?それに小学生の時の話だから嘘ではないんだよ?(しかも噛んだのわざとじゃないよ?ピンチだったからウケ取ろうなんて思ってなかったよ!?)こ、こんな時は究極の技…!
「そ、そんなことより私に何か用事があってここに来たんですよね!?」
必殺☆話の方向転換!!!
「……」
無言!?ばれたか、私の究極の技?…そ、そんな睨まないでお二人さん。わかったから!真面目に気になるから、教えてください!
だってよ?この空飛ぶ科学的にも不可思議な謎の未確認物体(天使の人形と悪魔の人形)は未だに何で私の目の前に現れた説明してないんだよ?
…それっておかしいよね?((ギロリ
「…わーったよ、話しゃあいんだろ?」
「ドゥリィ天使!!!」
もう本当にいい人!これでドゥリィを人質にフェルから話を聞くっていう力ずくな作戦は、決行しなくてもよくなったね!
「てめえ、ここに天使いんだろうが」
「あっ!はい!も、申し訳ありませんでしたっっっ!!!」
多分ここにいる全員あなたを天使だと思ってないよ…?
ま、まあそんなことはさておき…
「んで、何で呼んだかだよな…」
そう切り出して話してくれたのは、自称悪魔のドゥリィだった。
観察データ3
りりあは意外とバカだった。