第一話 私の妄想パレード
初心者で悲しい文章力ですが、よろしくお願いします!
――デゥンタッタードゥンタッターチャーンティラーン――
耳を澄ますと聞こえるバイオリンや、ピアノの美しい音色。目を開けてまず飛び込んでくるのは、赤、青、黄、桃色…そう、華やかなドレスを着た見た目麗しい淑女と、黒いタキシードを見事に着こなしている紳士たちが、踊っては離れ、離れてはまた違う人と一緒に会場いっぱいに響いている音楽に流されていくのだった…。
洋風の高そうな家具やとっても美味しそうな料理に映える真っ赤なレッドカーペットは、ステージに一直線に伸びており、そのステージの真ん中、レッドカーペットの中心。金に縁取られた革の椅子に、私は座っている。
『そこの美しいお嬢さん(レディー)、僕と一曲踊っていただけません?』
そこにはイケメンで風貌も紳士的な男性が、片膝をついてこちらに手を差し伸べ、私に微笑みかけていた…
はぁ、何て素晴らしいんだろう…ここは物語の世界みたいだ…
はい、そうですケド?
…え?
「んぎゃあっ!?」
え、ええ…何?まさか、さっきの妄想…否、素敵な夢が誰かに見られた…!?ヤバいヤバい、そんな事がもし現実にあったら、性格がバレて私の人生は(・)終わり(エンド)…?そ、そんな。人の頭の中が見える機械があるなんて、私が現実逃避していた一年の間に、周りの科学は発達し過ぎじゃないかな!?
高校一年生で人生の幕を閉じるなんて、絶対やだ!!私、本当はこんな人じゃないんだよ!?ねえ、ねえってばっ!!
「…いや、そんな訳あるか!!」
私はつい必死になって脳内で誰かに弁解していた頭を押さえる。
なんだよ、誰かが私の夢を見るって!大体今の科学で他人の夢なんて覗けないし!…多分。
てゆーか、何で一言言われただけで、夢の中まで見れちゃうんだとか思ってしまうのかな私は!そんな馬鹿馬鹿しいもん作るほど科学者さんたちも暇じゃないよ!?
ちょっと落ち着こう、冷静になるんだ。何か色々驚き過ぎて頭が混乱しちゃっただけだよ、うん。
…そーいえば私、何にあんなに驚いたんだっけ?
「それは僕があなたの妄想に返事をしたからですよ、りりあ」
ふいに背後から低い鈴の音色みたいに儚く、しかしそれとは反対に凛とした風にも聴こえる声が聞こえ、とっさに振り向いた。しかしそこには「白い天使のような人形」と「黒い悪魔みたいな人形」が宙に浮かんでいただけで、他に声の発生源となるものは何もない。
…ん?
宙に浮かんでいた?
「え。((パタッ」
こうしてりりあは再び、自分の大好きな妄想のなk…
…素敵な夢の世界へ強制的に旅立って行ったのだった。
観察データ1
物語は始まった。
12/19 編集しました