08 イマドキのコドモ・2
1
こないだ、幼稚園バスに今まさに乗り込もうかという一団と出くわした。
先頭付近の男の子「カぁニッ、バッサッミいいい!(誇らしげ)」
その母「それはもうわかったから!(物凄くイヤそう)」
その二つ後ろの女の子「オパーイ! オパーイ!(嬉しそう)」
その母「…………(完全スルー。慣れているようだ)」
──その幼稚園で、何が起きているのだろう。
2
仕事に向かう途中、前を歩く小学二~三年生くらいの男の子二人組の会話が何となく聞こえてしまった。
「あ~それはなあ……。難しい問題やな。親には親の立場ってもんがあるからなあ……」
こんな幼い子に慮られる親の立場って一体。
3
駅に向かう途中、歩道が工事中で「回り道ご協力下さい」との看板が出ていた。
仕方がないのですぐ隣の横断歩道で信号待ちをしていると、若い母親に手を引かれた幼い子供がやってきた。
子供は「これ、なんて書いてあるの?」と看板を指差した。
「これはね、まわりみちって書いてあるのよ」と母親。
子供は少し考えて、
「わかった」
と、その場でくるくる回りだした。
なんかめっちゃほっこりした。