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50 きゅーんてきてキャーンてなる(前編)

 関西には、「キャーンゆわす」という謎方言がある。


 「キャーン」「キャン」は犬の鳴き声の擬声語で、「キャイン」と同義。

 「ゆわす」は「言わせる」で、「傷める」「やっつける」などの意味を持つ「いわす」とは違うことに注意。


 つまり「キャーンゆわす」とは「いわす」をより限定的にした語とも言えるが、対象に「負け犬の惨めさ」を付加しているところが重要なポイントである。

 ちなみに現在進行中のシリアスな場面ではあまり使われない。


 余談だが、関西弁はとにかくオノマトペアの使用率が高い。そして日本語全般の特徴として、ちょっと崩した話し方になると格助詞が省略されがちなので、関西弁が深化すると以下のような会話になる。


 例:A「この犬チャウチャウちゃう?」

   B「いや、チャウチャウちゃうんちゃう?」

   C「ちゃうちゃう! ワニガメや。手ぇ出したらバックーきよるから気ぃつけや」



 ――とまあ、いきなり始まったプチ関西弁講座だが、それはひとまず置いといて。



 液体絆創膏、なるものを試してみた。

 足の甲に靴擦れができてしまい、面倒なのでほったらかしにしていたら血や体液が靴下にくっついて、脱ぐたびにバリッてなって(←)、痛いし出血するし布団は汚すしで、いっこうに治らないからである。


 仕方がないので、まず薬局へ向かう。当初のお目当ては「キズパワーパッド」であった。ちょっとした擦り傷なら、びっくりするほど早く治してしまうという湿潤療法を試してみたかったのだ。


 しかし生憎と大判型のもの以外は品切れで、さてどうしたものかと悩んでいるときに目についたのが、液体絆創膏である。


(※ ちなみにこの液体絆創膏、「アロンアルファ」で代用する人も多いと聞くが、見た目は似ていても毒性への配慮という点で全くの別物なので、やめた方が良い)


 筆者は「これは良いものを見つけた」と喜んだ。

 キズパワーパッドがないなら普通の絆創膏を使うほかあるまいと思っていたが、アレは風呂に入る度に貼り直さなければならない。


 そこで液体絆創膏だ。水に強く貼り換えの手間がないため、ものぐさな筆者にはうってつけだ。


 唯一の懸念は、コイツの使用感についての評判である。噂によると、とにかくメチャクチャしみて、メッッッチャクチャ痛い――らしいのだ。


 しかしそんなもの、筆者の前には無意味。

 メチャクチャしみると言われれば、むしろ興味を持って試したくなるのが筆者であり、また、肉体的な痛みにはかなり強い方だという自負もある。


 なにしろ筆者は、足首を骨折した直後にノーギプスで2~3キロほど歩いた実績のある男である(あとでエラいコトになったので、マネをしてはいけません)。


 というわけで、めでたく購入。

 果たしてその効果と痛みは、いかほどのものか?


(後編へ続く)

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