17 人を呪わば……
少し前、ここで「センチメンタル・ガイ」というタイトルの話を書いた。
ある晩、友人達と呑んでいると、KさんというドSキャラの友人が東京への出張中に東京タワーの写メと(何故か)標準語のメッセージでメールを送ってきた。
もちろんそれはオチがあったのだけれど、その部分を隠してその場にいた人間に見せまくったため、結果Kさんは仲間内で
「悪ぶっているけど実はちょっぴりおセンチなひと」
と思われるようになった、とゆーイタズラをした話である。
さて。
後日、ほぼその時のメンツ+Kさんで呑んでいたとき、当時一番Kさんを心配していた年中泥酔女(仮名)の彼氏、年中不審男(仮名)が、突然そーいえば……と、そのメールの真意についてKさん本人に質問した。
「年中泥酔女がえらい心配しててん」
きょとんとするKさん。
──マズい!
そのメールを周りに見せた事も、こちらでそんな話になっていた事も、筆者はKさんに黙っていたのだ。
果たしてKさんはそのメールの意味を語り、最後にこう言った。
「でもこれ、布瑠部はわかってたハズやで」
皆の視線をうけて、筆者は観念した。
「うん。でもそこ誰にも見せてへんもん」
誰かが言った「わざとやろ?」
筆者は即答した「うん」
………………。
くっそおおう!!
まさか今頃になって、我が「Kさん実はちょっぴりおセンチの呪い」が破られるとは!!
もちろんこの後、たくさんの罵声と賞賛(←)を浴びたのだが、最後に年中不審男がこう言った。
「そんなんするから体調崩すねん」
そう、最近の筆者はどーにも疲れが抜けないのである。
そーか、コレは呪詛返しだったのか……。




