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13 ネギマになった男

ふんわりと前回の続きです。

あらすじ:筆者は最近ネギがお気に入りらしい。

 ネ。ネギゅネギゅネギゅネギゅ(笑ったらしい)。

 こんにちは、ネギの使者なのです。


 ネギネギー。どこに挿してほしい? どこに挿してほしい?

 鼻かい? 耳かい?

 それとも右足の中指と薬指の間かい?


 ……………………。

 えーと……



 最近なんか調子が悪いと思ったら、どうやら風邪をひいていたらしい。


 ネギと風邪といえば、鼻やケツにぶっ挿す、とゆー民間療法を聞いたことがあるが、これって本当に効くんだろうか。


 解熱作用を期待するなら、食うだけでもよくないか?

 粘膜吸収による即効性とか、非日常的演出による呪術的作用(→プラシーボ効果)もあるんだろうか。


 そりゃまあ、鼻やケツからネギなんぞ生えていたら非日常以外の何物でもなかろう。



 そういえば以前、世界紀行モノの番組で、どこだったか暑い国では風邪をひいたときに、ネギ(違うかも)で頭やら胸をぱしぱし叩くというのを見た。


 ここまでくると完全にウィッチドクターの領域で、民俗学的にしか根拠を求められないような気がする。

 叩いてどーする叩いて。


 ――と思ったので、ちょいと調べてみたら、なんと本当に効果があるらしいことがわかった。


 なんでも、叩くことでネギの成分が飛散し、それを吸うことによって解熱効果が発揮されるらしい。

 早い話が鼻やケツにぶっ挿すのと同じである。


 じゃあ始めから挿せよ、という話だが、〈まじない〉というヤツは、効く人にはてきめんに効くので、そんなに馬鹿にしたものではなかったりするのだけれど。



 さてそんなわけで、今日も早々にくたばる予定なのだが、その前にどうしてもやっておかねばならない事がある。


 昨夜寝る前に、庭にほったらかした万能ネギのプランターをひょいと覗いたら、なんと我がネギにナメクジがついていたのだ。


 おのれナメクジ、俺のネギに何をする!

 粛清だジハドだ、いいナメクジは死んだナメクジだけだ、一族朗党ことごとく根絶やしにしてくれる!



 ……とゆーわけでナメクジ殲滅作戦を決行する。


 まず寄せ餌として紙の平皿にビールを注ぎ、庭にセット・オン。

 そしてわさわさ集まって来たヤツらに――


 行くぞ新装備、風邪の咳で感染攻撃!


 喰らえ頭痛・めまい・悪寒等、風邪の不快な諸症状!

 ごーほごほごほ、うりゃうりゃどーだ!


 わはははもひとつ喰らえ、あそれ、げーほげほげぬりゃあああっ、思わずアップで見ちまった!

 うわーい気持ち悪いっ。


 うっ。くらくらくら。

 いかんホントにもうダメだ。



 誰か呪術医を呼んでくれ。


 俺にネギを挿してくれ。



追記:病んでた。

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