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反射鏡

作者: けいし
掲載日:2026/02/05

反射鏡


顕微鏡の調節ネジを回し

ピントを合わせる


だんだんと

ミジンコが

見えてきた


そのミジンコを

僕はノートに

スケッチする


理科といえばミジンコ

教科書にも載ってる定番だ


あの触手の伸びた

変だがなんだか可愛げがある


そういえば

理科のスケッチのルールに

影を描いてはいけない

というものがある


スケッチしてて

中1の頃に習ったことを

なんとなく思い出した


チャイムが鳴り

理科の授業は終わった


ノートを閉じ

理科室を出る


廊下では

どうでもいい話に

笑いが飛び交う

時折ふざけて走る人もいる


そんな変わり映えのない廊下を歩いて

教室に戻る


次の授業は数学

カリキュラム的に

数学の割合は多い


僕はあんまり好きじゃない

空間的な思考がいまいち

よく分からない


図形とか苦手

あと証明も


テストでは48点とか

赤点にはならないけど

低い点数でなんとか凌いでいる


授業開始のチャイムが鳴る

数学の教科書とノートを開き

黒板の文字をただ書き写す


そして特に考えることもなく

50分の授業が終わる


昼休み

親が作った弁当を広げて

何も考えずに食べる


昼からの授業も

特に考えることなく

時間だけが過ぎた


帰りの地下鉄の中


帰宅ラッシュで

満員までは行かないけど

そこそこ多い車内


イヤホンで音楽を流しながら

窓に映る自分の姿を

ボーッと眺める


家に着き

ベッドに横になる


そしてスマホを触る

僕は友達ができたことがないが

別に寂しいと感じたことがない


何もしてない

そんな日常だが

今の生活に不満はない


顕微鏡の反射鏡は

光の量を調節して

みたいものを見やすくする


そういう役割がある


僕は自分の中の反射鏡を

いい具合に調整して生きてきた


これからもそう生きていきたい

そんなふうに思う

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