「寝巻きの勇者、転生」
俺、佐藤太郎(28歳、独身サラリーマン)は、いつものように深夜に目が覚めた。トイレ行こうと2階の寝室から階段を下りる。寝巻き姿で、ボサボサ頭。
「ふわぁ……眠いなあ。」
足を滑らせ、ドタバタと階段から転げ落ちる。頭を強打。痛みの中で意識が遠のく。
「え、死ぬの? こんなしょうもない死に方で……?」
次に目覚めたのは、真っ白な空間。目の前に浮かぶ美人女神。
「ようこそ、異世界へ! 君は階段から落ちて死亡したよ。ご愁傷様。」
俺、慌てて起き上がる。「マジかよ! せめてカッコいい死に方したかった……ってか、この寝巻き姿のまま?」
女神がニコニコ。「うん、そのまま転生だよ。チートスキルとして『伝説の適応』を授ける。君の体は伝説級の装備しか受け付けない体質になるけど、元の世界の服(この寝巻き)は例外ね。普通の鎧や剣は拒絶反応で着れないよ。がんばって!」
拒絶反応? 試しに女神がくれた布の服を着ようとしたら、体がビリビリ痺れて弾き飛ばされた。寝巻きだけは平気。
「これで冒険しろってのかよ! 寝巻きで!?」
異世界の村に降臨。寝巻き姿の俺を見て、村人たちがざわつく。「あの人、変な服……勇者様?」
冒険者ギルドでパーティを探す。美人エルフの弓使いリリア、ドワーフの戦士ガルド、魔法使いの少女ミナ。
リリアが俺をジロジロ。「え、寝巻き? それが君の装備?」
「まあ、事情があってね……これで戦うよ。」
初クエスト: 森のゴブリン退治。
ゴブリンが襲ってくる。ガルドが斧を振るい、リリアが矢を放つ。俺は寝巻きの袖をまくり、素手で突っ込む。
「よし、俺の番!」
パンチでゴブリンを吹き飛ばす。意外と体が軽い。寝巻きが風に靡いて、なんかシュール。ゴブリンが一瞬戸惑う(寝巻き効果?)。
棍棒が腹に当たる。「ぐっ!」 痛いけど、耐えられる。スキルのおかげで体が少し硬くなってる。
「太郎さん、危ないよ!」ミナが魔法で援護。
俺、泥を体に塗って即席カモフラ。「この寝巻きで囮になるぜ!」
クエストクリア後、ガルドが爆笑。「寝巻きで戦う勇者なんて初めてだ。次も頼むぜ!」
俺、心の中で。「最後までこの寝巻きかよ……ボロボロになるまで持つか?」




