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３．きみの中ではどう思っている？－彼女なら相手をのしてくれると信じていますよ－

全４４話予定です

私は挿絵は描けませんが曲ならなんとか作れたりします

という訳で、現在連載しているこの小説に曲を付けてみました

曲名は小説と同名の「レイドライバー」です

もしよろしければ一度聴いてみてください

▼Youtubeのリンクはこちら▼

https://youtu.be/N4ueViHp3SM

▼声が気になる方はインストもあります▼

https://piapro.jp/t/RBLl

ちなみに他にもオリジナル曲をアップしています。もしもご興味がありましたら、ゼヒ聴いてみてください

▼以下が私のYoutubeチャンネルになります▼

https://youtube.com/@JohnD_72

曜日に関係なく毎日１話ずつ１８：００にアップします（例外あり）

※特に告知していなければ毎日投稿です

　それからの話は事務方の手続きを待ってから互いに会談場所から移動を、という流れになった。帝国は会談にあたって交通手段の提供を申し出たが、そこは昔からの伝統がある国が主体になっている同盟連合、自国の警護車をわざわざ空輸で本州から持参しての登場となったのである。当然、空港まではその車で移動するのだ。

「レイドライバーを供出する事になったが、これはきみの中ではどう思っている？」

　なので、カズは政府関係者と一緒に車に乗って移動を、となったのである。

「私としてはまずます、という感触を持っています。模擬戦にも乗ってくれましたから。正直なところ、相手が相当な［無茶］な調べをしなければそんなに心配はいらないのかな、と考えています」

　と飾りなく私見を述べる。

　事実、ソフィアの乗っているレイドライバーの各部品は装甲こそ最新型を付けてきたが、内部部品は初期のレイリアたちが乗っていた頃の部品が使われている。改修以前の、またそれ以前の話である。

　それでも、

「彼女なら相手をのしてくれると信じていますよ」

　と言わせるだけの［結果］をすでに持っているのだ。

　………………

　ソフィアは供出される機体に乗せられながらも、

「これからこの機体の運動性能をフルに活用できるようにしてもらいたいんだ。だって相手は最新型のレイドライバーだからね。その為にちょうど良い相手を選んである」

　カズにそう言われて、機体をエルミダス基地へと向かわせた先で待っていたもの。それは新人たちとゼロファイブである。

「まずはこのレイドライバーたちを全機屠ってもらえるかな」

　とカズに言われたその模擬戦で、実際に全機と戦い、一対一の戦闘では全勝という結果を出していたのだ。

　流石にゼロシックスとゼロナインとの戦いではかなりの接戦が展開されたが、それでもソフィアが負けることはなかったのである。

　………………

「という実証実験もしてあるのですよ」

　と言うと、

「我々の中でも彼女の話は話題に上がっている。［戦（いくさ）の女神］がいる、とな。しかし、それほどまでとは。たが、本当にいいのか？　そんな逸材を供出なんて」

　という言葉に、

「もちろん、決定した理由は模擬戦だけではないです。彼女は情報分析能力も非常に高い。それこそ元々が論理的な思考をする人格に生体コンピューターという相棒が付いているのです。コッソリと情報収集用の［ブツ］も仕掛けてありますから。それに、こちらが拿捕した機体を所持している以上はそうそう無茶はしてこないでしょうから」

　と返す。

　カズはそれほどに用意をして、万全の態勢でソフィアを送り出したのである。

「そうか、それならいいんだが。以前に話したが、この件を上手く収めてくれれば、きみはこちら側だ。もちろん研究所は続けてもらう。それでも発言権がぐっと大きさを増してくる、というところなのだ。これは全員の一致をみている」

　つまり政府、軍部ともにカズをそれだけ高く買っているというところなのだ。

　そんな言葉に、

「ありがとうございます、と改めて感謝を。私の仕掛けたものが上手くいけば収穫はゼロではないでしょうから」

　――上手くいけば、か。彼女ならきっと上手くやってくれるだろうよ。

　そう思わせるほどにゼロフォーと呼ばれる彼女、ソフィア大尉の能力は高いというところなのだろう。

　車は順調に空港へと向かっている。そこで政府関係者と事務方は本州へ、カズはと言えば軍用機でエルミダス空軍基地へと帰るのである。

　――そういえば日本は今、どうなっているのかな。

　そんな感想が漏れるくらいにはカズは日本の事が気になっているのである。