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17.そう、やっぱりジュケーですか-それこがマスターの狙いなのだろう-

全44話予定です


曜日に関係なく毎日1話ずつ18:00にアップします(例外あり)

※特に告知していなければ毎日投稿です


 ゼロフォーことソフィアは予想通り船に揺られ、しばらくしたのち陸揚げをされてトレーラーで陸路を移動していた。彼女はずっと計測していたのだが、どうやら帝国領の港からそのままジュケーに移動となるようである。事実、GPSの計測値がそう伝えていた。


「そう、やっぱりジュケーですか」


 その結果というのは誰もが予想するであろうところである。ただ、他の可能性の一つとしてはグランピア基地へ、というのがあるであろう。しかしグランピアという土地は、農村一つ挟んでいるとはいえ同盟連合領、アルカテイル基地のすぐ傍である。そんな立地の場所で、あーでもない、こーでもないとのんびりしていられるか、というのがあったのであろう事は予想がつく。


 確かに同盟連合と帝国は互いに[人質]を取っている間柄である。それに先の戦闘で互いに消耗している、というのもある。何と言っても直接グランピア基地のハナ先で戦闘を繰り広げたのだから。


 そんな事情があればなおさらグランピアで検分を行ってもよさそうなものであるが、いかんせんグランピアは[基地]であって[ラボ]ではない。詳しく検分するには、やはりそれなりの施設に連れて行かないといけない。


 ――それこがマスターの狙いなのだろう。


 ジュケーはソフィアにそう思わせるだけの土地、というところなのだ。何と言っても一大工業都市でありながらその実、他国にはまったくといっていいほど内情が知られていない。同盟連合は以前、何人かの[モグラ]を放ったこともあった。もちろんそれを言い出せば、共和国だって[モグラ]を潜ませるくらいはしているだろう。だが、少なくとも同盟連合から出した[モグラ]は一人として戻ってこなかった。そう、一人として生きた情報を持ち帰った者はいないのである。


 今回、ソフィアが供出される機体のパイロットとして行くという話が出たときに、


[出来れば内情を、少しでもいいから情報を調べてほしい]


 というカズの指示があったのである。その為の[秘策]も用意してもらっている。


 ――ジュケー、確かに調べておきたい土地柄ではある。


 そう、それ程にジュケーという土地の情報がないのだ。逆を返していえば現在の帝国はここを落とされると非常にマズい状況に陥る、つまりは同盟連合でいうところの、現在のエルミダス市近郊にある研究所にあたるのだろう。


 そんな事を考えながらソフィアは今できる情報の収集にあたっていた。どの道を使って、どのようにして目的地に向かうのか。それだって情報の一つに違いはない。もしかしたらそれが何かの手掛かりになるかもしれないのだ。


「しかし、何もしないというのは、案外と手持無沙汰なものなのですね」


 情報の収集は、ひとたび生体コンピューターに走らせてしまえば、本体であるソフィアはすることがない。起動シーケンスは既に済ませてある。今はスタンバイ状態にある、というところだ。何なら今すぐにでも動くことは可能だが、肝心の武器がない。そして今回の[武器]はその身に潜ませてある[秘策]という訳だ。今それを使うべきシチュエーションでないのは分かっている。


 電波も情報収集の対象にしているが、今のところ目立った動きはしていない。もしも仮にジュケーが目的地であればあと一日はかかるだろう。


「少し仮眠をとりますか」


 ソフィアの脳に直結してある生体コンピューターはひとつ、便利な機能がある。それは本体である脳が眠っても動き続けられる、という点だ。何なら異常が見つかった時点で脳本体を起こしてもくれる。そしてその動力源はとても小さい原子力電池だ、という話である。少なくとも本体の脳みその寿命よりは長く活動できるように作られているのだ。


 ――カルは、元気にしているのでしょうか。


 そんなことを考えながらソフィアは少し仮眠をとることにした。


全44話予定です


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