1.おぉ、これが同盟連合の機体か-それで帝国が折れてくれればいいが-
全44話予定です
読んでくださって、本当にありがとうございます!
もしレイドライバー 1 から 20 まだお読みになっていない方は、お手数ですがまずはそちらをお読みになってから今作をお読みくださいませ(今作は、前作からの続きものになります)
▼過去作はすべて、下記の作者ページからご覧になれます▼
https://mypage.syosetu.com/mypage/novellist/userid/2478453/
実は、レイドライバーシリーズの前日譚の話として、ヒューマンシリーズを寄稿しています(全て完結済みです)
ヒューマンシリーズ全3作を経て、事件が解決して時間が戻ったあとの世界で主人公が成長し、研究に手を染めてのレイドライバーシリーズへと繋がります
※◆もちろん、レイドライバーシリーズから読んで頂いても話は繋がりますのでご安心を◆※
もしよければ、お時間のある時にでもこちらも読んで頂けるととても嬉しいです!
ヒューマン 1 -繰り返される事件と繰り返す時間遡行-
https://ncode.syosetu.com/n2996hx/
ヒューマン 2 -再び繰り返される事件と再び繰り返す時間遡行-
https://ncode.syosetu.com/n8320hy/
【R-18】ヒューマン 3 -時間遡行によってもたらされたものは-(これだけR-18なので作者ページに載っていません。行為等の激しい描写などは極力なくしたつもりですので、読みやすいと思います)
https://novel18.syosetu.com/n2786ia/
また、X(旧Twitter)でも数日に一度、更新をポストしています(※ポストしていない時も、事前告知がなければ毎日投稿です※)
https://x.com/JohnD_72
曜日に関係なく毎日1話ずつ18:00にアップする予定です(例外あり)
※特に告知していなければ毎日投稿です
1話が大体1500文字前後ですので、読み慣れている方には少々読み足りないかもしれませんが、スキマ時間にでも読んでくださるととても嬉しいです!
もちろん、毎日のご愛読は大歓迎ですし、何より創作の励みになります!
(^^♪)
「おぉ、これが同盟連合の機体か」
クロイツェルは早速と近づいていく。レイドライバーは片膝をついて座っていた。その機体に手を置いて、
「素晴らしいな、素人目に見てもよく作り込まれているのが分かるよ」
そう言いながら装甲をさする。
そんなクロイツェルを見たカズは[隠しても何でしょうから]と言ってから、
「この機体の表面には感覚器官が実装されています。なので」
「もしかして感触が分かるのか!」
ひいき目に見ても相当驚いているのが伺える。
――そう、今回の供出には別の意味が含まれているんだ。
カズはふとそんなこと考える。
カズの言う別の意味とは、圧倒的な技術力を見せつけることで相手への威嚇にしようという考えである。
例えば感覚器官。これは細かいセンサーの塊だが、その制御をどうしているかまで帝国は突き止められないだろうと踏んでいる。それだけブラックボックス化が進んでいるのだ。当然、その辺りまでバラそうとすれば誘爆の可能性だってある。事実、同盟連合は拿捕した帝国製のレイドライバーのすべてをバラすところまで至っていない。それは誘爆の危険性があるからである。もちろん帝国だってその辺りは分かっているはずである。なのだが、
「閣下、調べてもらうのは自由ですが、この機体には」
とまで出た言葉に、
「ああ、分かっている。起爆装置が積んであるのだろう? それは帝国も同じだ。だから必然的に分解できる部分には制限がある、と言いたいのだろう? それでもいいのだよ。この目で同盟連合の技術を拝めるのだからな」
――まぁ、蛇足だったな。だけど一応はね、言っておかないと。
無茶をしてソフィア大尉を失うわけにはいかない、というところなのだ。
………………
今回のレイドライバー供出に関して、カズはゼロフォーに、
[きみの名前、それはソフィア・ペトローヴナ・スルガノヴァ大尉というんだ。もちろん本名だよ]
と伝えた。そして、
[これからはゼロフォーというコードネームと本名は使い分けることになる。きみが乗る機体はゼロフォーだが、きみを直接名指しする際は本名で呼ばれて然るべきだ、という訳だ]
カズはそう伝えて、
[今回の処置はきみ、という存在がとても大きいんだ。他のサブプロセッサーにはない、きみだけがなしえた功績だ。しかし、それは同時に来るべき後続への前例でもある]
そこまで言うと一呼吸おいて、
[オレは今回の件が丸く収まれば、更に高い地位へと昇ることになる。そして、発言権や執行権が増えるという訳さ。そこには当然、サブプロセッサーからパイロットへの昇格というものが出てくると思ってる。今回のきみの昇格というのはまずその一歩、きたる未来のさきがけと考えてくれていい。そしてその先にあるものも視野に入れている]
と語ったのである。
………………
そんなやり取りをふと思い出していた。
――今回の目玉、それが敢えてサブプロセッサーを乗せて見せる事で、帝国は同盟連合にまだまだかなわないってところを見せる、それで帝国が折れてくれればいいが。まぁ、質には量で、って来るんだろうなぁ。
そんな未来が見通せてしまうほどには目の前のクロイツェルはレイドライバーにガブリ付きだ、というところなのだろう。
会談はまだ続くのである。
全44話予定です
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ヒューマン 1 -繰り返される事件と繰り返す時間遡行-
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1話が大体1500文字前後ですので、読み慣れている方には少々読み足りないかもしれませんが、スキマ時間にでも読んでくださるととても嬉しいです!
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