オワラナイ・ナツ(前編)
俺はあの夏の始まりの日、
少しだけ違和感を感じた。
ただ、
その違和感は誰も気づかず夏が終わろうとしていった。
が、
8月31日 PM 21:00
俺はその日俺は、「通り魔」に出会ってしまった。
俺は、刺されそうになった、妊婦を庇い、俺が刺されてしまった。
俺は少しづつ意識が遠のいていく中、
パトカーと救急車のサイレンだけは聞こえた。
俺は救急車のサイレンを聴き自分が刺された事を実感した。
8月31日 PM 23:59
後1分で9月だ。
夏との寂しい別れだった。
俺はふと気付いた。
何故今俺はベッドで寝ている俺が見えている。
「幽体離脱」と言うのでもしてしまったのとでも言うのか、
8月32日 AM 00:00
俺は日付が変わったと同時に自分の体に戻された。
俺は戻る時の一瞬見てしまった。
9月ではなく8月32日とあるはずのない日付になった。
何故俺が幽体離脱できたのかも気になったが俺はすぐにカレンダーを見た。
見てみるがちゃんと8月は、31日までだった、
「俺の見間違いだったんだろうか、」
だが、
その下のページ、9月以降を見ると、
俺は唖然とするしかなかった。
それは、全て8月となっていたから
俺は怖くなり、ベッドの中に潜った。
8月32日 AM 09:35
母親がお見舞いに来た。
俺は母に問いただした。
何故8月がずっと続いているのかを、
そしたら、
「貴方、何をいってるの?」
俺は母にカレンダーを見てといった。
だが、
「なんも異常ないじゃない。」
と言った、
俺は、頭が困難した。
俺は、その日の夕方、某掲示板サイトで今までの経緯を話した。
帰ってきた返答は、母とは違いちゃんとしていた。
そして俺は病院のカレンダーの写真を送ってと言われて写真を撮り送ろうとした、
が、
送る前に確認した写真は、ぐにゃぐにゃと写っていた。
まるで、他の人には絶対に見せないと訴えている様な、変な写り方をした。
俺はそのぐにゃぐにゃになった写真を送った。
写真はぐにゃぐにゃになっているため誰もわからなかった。
某掲示板の人の中にこの写真を直せる「K」と言う人がいた。
そのKという人は簡単に写真を元に戻し貼り付けてくれた。
それを見た某掲示板の人達は、驚愕していた。
本当にずっと8月が続いているのを見て、
その日は、他に何事もなく1日が終わった。
次の日、
8月33日 AM 10:00
俺は、退院をした。
そして家に帰ってリビングに入ると、
母親が何かしていた。
「母さん?」
俺は話しかけた。
すると、母親はこっちを向いたが、
母親は吐血をし目が白く肌がピンクっぽい、
なんなんだ、
俺は尻もちをついた。母親が襲いかけてきた瞬間、
俺の前に女子高生(?)が立ち刀で、
母親の体を、
綺麗な円を描く様に切り裂いた。
目の前の女子高生(?)は返り血を浴びた。
するとこちらを向き話しかけてきた。
???「大丈夫か?」
「は、はい、なんとか」
???「お前この世界のものじゃないな」
「え?」
???「ここは、アサシンと言う世界だ。」
「地球ではなく?」
???「ああ、」
どうやら女子高生(?)の説明によると、
ここはアサシンといい。
少し前からアサシンと言う感染症が流行った。
それに感染すると、まるでゾンビの様に、
肌がピンクになったり、
目が白くなり、
理性を失う、
そして人間を襲ったり共食いをする。
俺は気になることが二つあった為女子高生(?)に問いただした。
「お前は誰だ。」
「そして何故ずっと8月が続いているんだ。」
皐月「私は真刀 皐月だ。」
皐月「そして、この世界が何故8月がずっと続いているのか、だったな、」
「ああ、」
皐月「この世界は夏しか来ない。」
皐月「だからこの世界は別名、サマー・エンドレスと呼ばれている。」
サマー・エンドレス、聴いた事ある。
確か、10年前一時期行方不明になっていた少年が、言っていた。「サマー・エンドレス」と、
ならこの世界はあの少年が言っていた世界なのか、
皐月「なぁ、」
「ん?」
皐月「実は協力して欲しいことがあるんだ。」
「なんだ」
皐月「アサシン撲滅を手伝って欲しい。」
「どうしてだ」
皐月「お前、呼吸が整っているな、そしてこの筋肉質、お前剣道か何かやっていたか?」
「まあ、剣道をしていたが、」
皐月「なら尚更協力して欲しい。」
「・・・わかった。」
皐月「では、私達の基地へ行こう。」
連れてこられたのは、
デカい豪邸の廃墟だった。
皐月「みんな、新入りだ。歓迎してやれ」
美蕾「・・・僕は、来寺 美蕾だ。」
僕っ子か、と思っていると、
なんだこれ、
俺の目にはステータス表示と出た。
来寺 美蕾・・・使う武器ピストル、レールガン、スナイパー
体力・・・120
耐久力・・・750
命中率・・・1000(max)
「な、なぁ」
皐月「なんだ?」
「この目に映っているのはなんだ?」
皐月「?」
「ステータス?みたいなのが映っているが、」
皐月「なるほど、お前は剣士、戦略家か、」
「剣士、戦略家?」
皐月「珍しいな、職業が2つとは、」
「能力は?」
皐月「えっとな」
美蕾「剣士は、刀の色で使う技が違うんだ。
そして戦略家は、相手のステータス、職業を見て勝手に戦略をたててくれるんだ。」
「なるほど」
美蕾「良かったわね。組み合わせが強くて」
「よくわからんが、とにかくいい組み合わせということか、」
「そういえば他の人は、」
美蕾「他の奴らは任務さ」
「なるほど」
皐月「これ、持ってみろ。」
俺は皐月に渡された刀を持った。
その瞬間瞬く間に色が変化し、
俺の刀は、紫色となった。
「紫、」
皐月「なるほど、毒性タイプか、切れ味は落ちるが中々いいやつだな」
「毒性?」
皐月「ああ、ステータスを見てみろ」
「わ、わかった」
紫刀
タイプ:毒性
切れ味:40
耐久性:inf
「耐久性がinf、」
皐月「任務が来た。第三地区A支部に複数のアサシンを確認。」
美蕾「おい新人、準備しろ。」
「わかった」
指定の場所へ向かうと複数のアサシンが居た。
皐月「美蕾、援護頼む」
美蕾「わかった。」
皐月「君は私とアサシンを討伐する。」
「わかった」
10分後
ダメだ数が多い、
皐月「くッ、」
バンッ!
美蕾「危ない」
皐月「すまん。」
皐月「あいつはどこだ?」
「きついな」
「やるか」
俺は呼吸を整え誰も、
気づかない速度でアサシン達を倒していった。
「戻りました。」
皐月「大丈夫だったか?」
「ええなんとか、」
皐月「なら世か、ッ、」
「怪我してるな」
皐月「大した事はない」
「ダメだ」
俺は皐月に応急処置をし、
基地へ戻った。