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籠崎 朱音

宮田 詩音   所持9000万  現在4マス  

籠崎 朱音   所持9000万  現在4マス

「あなたはどう思います?」

「何が」

「人を出したり浮かせたりですよ」

「さぁ、何かのマジックじゃない?あまり気にならないわ」

「そうですか。」


「出目は2、小野寺様お進ください」


7マス目  出目×+100万


「出目は4。三島様400万ゲットです」

「8マス目と丁度逆か。」

「あのマスいいわね。ゴールしたら持ち金はもらえるみたいだし、ためておいた方がいいわね」

「ということは4さえ出たら。」

「そうね。もしくは1を出して3000増えてもいいわ」

「確かに。11マス目にはスタートに戻らされるみたいですし繰り返せば・・・」

「そこまでうまい話はないと思うけど・・」


 その間も次々とサイコロを振っていき皆休むためアパートに戻っていく。


「それでは次は籠崎様、お願いします。」


 リスが181番の籠崎にサイコロを持って近づいてくる。


「あら、もう私の番、話してると早いわね。私は籠崎かごさき朱音あやね。あなたは」

「俺は宮田みやた詩音しおん。」

「そう、詩音君アパートに戻る前にもっと話したいわ。君の番が終わるまで私待つから」

「分かった。」


「出目は1。籠崎様3000万ゲットです」

「ほんとに出しやがった」


 こっちを向いてピースする籠崎。こりゃあ俺も1出さないとな。


 しばらく待ち俺の番がやってくる。


「どうぞ、宮田様。」

「1、お願いします。」

「お見事、出目は1。宮田様3000万ゲットです」


 マスまで歩くと俺が終わるまで待っていてくれた籠崎が近づいてくる


「おめでとう、詩音。」

「ありがとう、籠崎さんが1出すから俺もって思っちゃった」

「宮田様、何か買いますか。それとも他の参加者同様アパートに行かれますか?」

「門限みたいなのってあるの?」

「特にございません。ここで次のゲーム開始時刻である午前8時までいてもらっても構いませんよ。」

「じゃあ、500人全員が終わってからアパートに帰ることにするよ。それまではご飯を食べながら待つことにするよ。」

「かしこまりました。ではメニューをどうぞ。」

「籠崎さん、勝手に決めちゃってよかったかな。せっかく待ってもらってたのに」

「え、ああ。大丈夫だ」

「じゃあ一緒にここでごはん食べようよ。食べながらでも話せるし。リスさん、籠崎さんの注文も一緒に取ってもらっていい?」

「もちろんでございます。」

「じゃあ俺はコレとこれを」

「わ、私はコレ」

「支払いはいかがしますか?それぞれ別。割り勘。それともどちらかがご負担しますか?」

「別々で。いいよね籠崎さん。」

「・・・はい、それで。」

「あれなんか不満気?」

「それではそれぞれ支払っていただきました。それではごゆっくり」


 そういうと手をパン!と叩きテーブルとイス上に料理が用意された。


「いただきまーす」

「はぁ・・・いただきます」

「やっぱり少し不満だった?でも割り勘にすると僕の分がもともと多かったから籠崎さんの負担が増えるし」

「そういう事じゃなくてね。もういいわ」

「?」


 籠崎は今まで付き合ってきた男は自分勝手でさらに暴力まで振るってきた男もいたのだ。なので純粋に話していて楽しいと思える男性だったのにそこは「俺が奢るよ」とか言ってほしかったな。ぶっちゃけ少し恋愛脳なのだ。

 少し残念に思いながらご飯を食べるのであった


 反対に宮田はそんなこと全く分かっておらず割り勘にすると自分が安く、彼女が高く払うことになってしまうため支払いを別々と即判断したのだ。奢るという選択肢はそもそも頭の中に存在していない


「お待たせしました、宮田様、籠崎様。

 この場に残っておられるのはお二方だけとなりますがいかがいたしましょう。」

「そうだね。籠崎さんとも話せたし俺もアパートに行くよ」

「え!?(嘘でしょ、帰るの、迷いなし)」

「ん、どうしたの籠崎さん。」

「い、いえ詩音君が帰るなら私も帰るとします。では詩音君また明日。おやすみなさい(あああ~私のバカ~)」

「また明日。おやすみ」


 そのまま籠崎は呼び出されたメイドについて帰っていった。途中で何回か振り返ってくるのでしっかりと手を振ってお別れをしといた


「・・・籠崎様も苦労しそうですな。」

「なんで?」

「いえ、それではこの執事についていってください。宮田様また明日」

「明日もよろしくね。おやすみー」



~どこかの場所~



「RISS、ただいま戻りました」

「戻ったかというかお前が最後だぞのんびりしてんな」

「うるさいですよKITUNE。参加者様たちがのんびりやっていただけです。」

「はいはい、喧嘩しないの。怒られるわよ」

「TURU」

「モニターで見ていたが最後の二人はいい雰囲気であったな。初日にあんなに仲良くなるとはよほど気でも合うんじゃろうな」


 最後に言ったのはいまなおモニターも見ているZOU


「ZOU、のぞき見は悪趣味ですね。」

「こっちはみんな黙々とサイコロを振って詰まらんかったぞ。まぁ一番に終わったからこそゆっくりできているんじゃがな。そういえばKITUNE、お前のところじゃあ2000万使って女を一晩買ったやつがいたな」

「それがどうかしましたか、ゲームで得た金での買い物です。私には拒否できません。」

「いや、女を買ったことはどうでもいいんじゃ。若い男じゃったし、性欲はあるじゃろうからな。ワシが行っておるのは初日にそんな大金を使う奴がいたということじゃ。あれは金を手にしたら使うタイプじゃな。後半は苦労するぞ。」

「ああいうタイプはすぐに死にます。100マスまでに死亡するのでは」

「それはどうかしら。そういうタイプに限ってなかなか死なないもんよ案外ゴールまで生き延びたりしてね。」

「TURU。お前がそういうタイプだもんな。」


 このまま話していても終わらないためRISSが締める


「ともかく最初の一週間は平和でしょう。問題は50マスを超えてから。6分の1の安全地帯を踏み続けるかどうかでしょう。我々はプレイヤーが逃げないように見張るだけです」

「そうだな。まぁ我々を出し抜けたら出し抜けたでその後が楽しみなだけだ。」

「そうじゃな。我々は進行役、観客には笑ってもらわないといけんからの」

「そうね。稼ぎが減ったりしたら私たちがマスターから怒られるもの」

「そうですね。観客たちが見るようになる50マスからですね。この一週間はこのゲームは恐ろしくないものとプレイヤーに分かってもらわないと。」

「それをいうたらRISS。お前さんとこの一番最後に帰ったプレイヤー」

「宮田様ですか」

「彼は少し疑っておったな。ワシのとこやほかのとこにもいたが彼が一番警戒心が強かったと思う。」

「数人、警戒してくれている人間がいた方がいいですね。そちらの方が面白みがあります。

 とりあえず初日の顔合わせはこれでいいでしょう。次にガイド4匹が合うのは50マス以上に入るプレイヤーが現れたら出構いませんか?

「「「異議なし」」」


 そういうとRISS以外の3匹は煙のように姿が消える。


「宮田様がいくら警戒しようとレッドアイテムを使わない限り安全はない。それよりは籠崎様と恋人関係になった方が観客の皆様も面白がるでしょう。目の前で恋人が死ねば・・・いいショーになりそうだ。」


 そして最後のガイドRISSも消える

7マス目   出目×+100万          

8マス目   出目×-100万         

9マス目   3マス進む(進んだ先のマスには従わない)

10マス目  -2000万

11マス目  スタートへ戻る

12マス目  なし


籠崎はまだ好きだと認識していません。話していると楽しかったりする相手というだけです。

  過去の彼氏が最低なので自分を大切にしてくれそうな人と関係を持ちたい


宮田は全く意識していません。近くにいたから話しかけただけにすぎません。

 Q、朱音さんをどう思いますか?

 A、朱音・・・。・・ああ、籠崎さんの事かどう思うって。

   どういう事?まさか女装している男なの?

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