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始まった人生ゲーム

スーツ男の一言で全員のゼッケンに緑色で3000万と表される


「一番は田中様です。ガイド、サイコロを」

「はーい。」


 リス人形がパン!と手を叩くと1メートルほどのサイコロが出てくる


「田中様にはこれを投げてもらいます。数字は1~6までの普通のサイコロ。どんなに遠くに投げても問題ないので思いっきり投げてもらって大丈夫ですよ。さすがに投げることなくおいてその数を、というのは認められませんが」


 田中と呼ばれた男性がサイコロを両手で持つ。


「行きます。」


 ポーンと投げられサイコロが止まる。思ったより遠くに投げられたのでここからでは出目は見えない

 それを先ほどのガイドが飛んで見に行く。


「出目は5!」

「田中様、それでは5マスお進みください。」

「は、はい」


 一マス10メートルの正方形でマスが書かれているのですでに田中は50メートル進んだことになる

 その場所にリスが飛んでいき、マスに書かれたものを読み上げる


「おめでとうございます。田中様は3000万プラスです」


 ここからは見れないが田中のゼッケンは6000万となった


「ここからでは聞こえませんが今ガイドが田中様に何か必要か聞いています。何しろ田中様の順番は499人済んでから長いですからね。飲み物や食べ物、暇つぶしのゲームなどそういったものが待ち時間を過ごすのに適用されます。ゼッケンから費用は引かれますが千単位まではゼッケンに反映されませんので残高にお気を付けください。千単位以下の数値はガイドに尋ねれば答えてくれるので。・・戻ってきましたね」


「それでは次は山口様です。ガイド、私はここまでなのであとはよろしくお願いしますよ。それと何か質問があればガイドにお願いします」

「了解でーす。それでは山口様お願いします。」


 パン!と手を叩くと山口の目の前にサイコロが現れる


「い、行きます。」

「出目は3」


 山口は三マス進む。


「あらー、残念ながら山口様2000万マイナスです。」


 山口のゼッケンは1000万になる。


「山口様何か購入しますか。」

「・・水だけもらえるか?」

「水は無料になっております。どうぞ」


 リスは1リットルの水を手渡し戻ってきた。ちなみにサイコロも飛んで戻ってきた


「次は長島様お願いします。」

「わかったわ。」


 長い黒髪を束ねた女性がサイコロを投げ


「出目は6」

「白いマス?」

「このマスはなにもないのです。」

「残念だったな嬢ちゃん。5出してりゃあ3000ももらえたのにな」

「うるさい」


 一つ手前に座っていた田中が揶揄う。


「長島様何か買いますか」

「いいわ、船でたくさんいただいたから。それよりお手洗いはあるかしら」

「ええございますよ。メイドを呼びましょう。」


 手を二回叩くと長島の目の前にメイドが現れる


「長島様、終わったらこのマスにお戻りください」

「分かったわ。じゃあお願い」

「カシコマリマシタ」


 そのままメイドについていき長島は見えなくなった


「では次は―」


 そのまま何人もやっていく。

1マス目 +500

2マス目 -500

3マス目 -2000

4マス目 所持金×3(借金していると借金額が三倍になる)

5マス目 +3000

6マス目 なし


 500人が終わるまで3時間ほどかかった。

 ちなみに俺は4マス目を踏んでいる


「さてさて、それでは最初に戻り田中様になります。ちなみに6マス目のマスはゴールまでなしのマスになる安全地帯になります。それから皆様本日最後になります三投目以降は明日からです」

「安全地帯だと?まぁマイナスにならんだけましだよな。それより最後か、まぁこんだけ時間がかかったらそうなるよな。じゃあ行くぜ。」

 

 ブンッと大きく振りかぶって投げる


「出目は3」

「ち、3かよ進まねえじゃねえか。で、何のマスだ?」

「サイコロを振り出た目×-100万になります」

「まじかよ、まぁ最大でも600万かましだな。」

「出目は6、田中様600万マイナスです。」


 田中のゼッケンは5400万になる

「くそ。おい、今日は終わりならもう寝てもいいんだよな」

「はい、田中様は現在持ち家がありませんので共同アパートになります。皆様にも言いますが持ち家を持っていないままだとゴールまでずっと共同アパートになります。部屋は4人部屋。食事は費用が掛かりますのでお気を付けください。入浴時間も決まっております。なお、男女のみ分けております。」

「おい、家っていうのは購入できねえのか」

「申し訳ございません。家の購入は最低価格が2億となりますので。賃貸なら紹介できますがこちらは毎日家賃という形で費用が掛かりますが」

「もういい、アパートでいい」


 では。手を三回叩き執事が現れる。


「田中様を共同アパートまで」

「カシコマリマシタ。ソレデハタナカサマ、ツイテキテクダサイ」


「あの男ほかのマスは気にならないのかしら。」


 そういったのは俺の横にいた女性だ。俺に向かっていったんじゃなくて独り言だろう


「あなたはどう思う」


 特に何もせず次の人がふるサイコロを見ているとさっきの女性が話しかけてきた。


「俺は気になるからたとえ自分の順番が終わってもいるよ。でも俺の番は400番6マス全部誰かが通っている残らないよ。」

「確かに。私も181番だしすでに6マスみんな埋まってるわね。

「そうでしょう。」


 そういいながら俺はメモを取る


「あなた、何をしてるの?」

「メモっているんだよ。これはさっきの自分の番に手帳とペンを買った。どんなマスに何があるかわかっていた方がいいからね」


 そういいながら俺はペンを走らせる


 8マス目 出目×マイナス100万


「マメね」

「出目は3。山口様進んでください」


 山口は6マス目特に何まないマスだ。気になるのは次。


「出目は5。長島様スタートに戻ります。」

「進まない」


 長島はそうつぶやくと飛んで戻っていった。

 ふと思ったんだがあれは何かの力なんだろうか。手を叩くとサイコロ、メイド、執事が現れる。さらに物を浮かせる力。もしかして俺はやばいものに手を突っ込んだんじゃないだろうか・・・

1マス目 +500                    8マス目 出目×-100万

2マス目 -500                    11マス目 スタートに戻る

3マス目 -2000

4マス目 所持金×3(借金していると借金額が三倍になる)

5マス目 +3000

6マス目 なし



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