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06 おねだり


「今日は先生として呼ばれてきたけど、何を話せば良いのかな」


 今日の先生は、クロこと、主治医の黒井チェル先生。



「私の違法薬物について知りたいのかい」


 今、違法って言ったね。



「国の認可とか薬師組合の許可とか、そういうのとは無縁のノラ医者だからね」


 あれ? ツァイシャ女王様がクロの広域指名手配を取り消してくれたって聞いたんだけど。



「確かに、ツァイシャ女王様が例の王国にがっつり圧を掛けてくれたおかげで、言われなき犯罪者の烙印は消えたけどね」


 それなら国公認の正規のお医者さまなんじゃ。



「いや、ノラ医者として放浪中にやらかした諸々全部までは、さすがのツァイシャ女王様でも揉み消せなかったよ」


 つまりは、ノラのまま。



「そうなるね。 今はツァイシャ女王様の活動を陰ながらお手伝いしている灰色医者な感じかな」


 ササエさんと一緒に、ね。



「そのことで、少し困っているのだよ」


 あんなに仲良しさんなのに?



「仲良しすぎるというかなんというか、ササエさんが終始べったりなんだよね」


 あの魅惑のササエさんボディが終始べったりだなんて、ご褒美以外のナニモノでも無いよね。



「どうも今のササエさんにはシルリとしての記憶が戻っているような節があるのだけれど、私としては直接確かめるわけにもいかず、それで困っているというわけさ」


 さすがはツァイシャ女王様ってことだよね。



「?」


 今の彼女がササエさんでもシルリちゃんでも、クロと一緒にしておくのが一番だってこと。



「……それはさておき、こんな感じの雑談でモノカのお勉強になるのかい」


 とても良い勉強になるよ。 チームモノカに足りない魅惑ボディのお姉さんと終始べったりになる方法の参考とか、ね。



「個人的にはチームモノカに足りないのは、柔らかボディのお姉さんじゃなくて、活動拠点となる本拠地だと思うけどね」


 ほう。



「今のぶらり旅での自由な暮らしも楽しいのだろうが、腰を据えて活動に取り組むためにもそろそろ屋敷を構えるべきじゃないかな」


 そうだね、チームのみんなのためにも本気で考えた方が良さそうだね。



「私で良かったらいつでも相談してくれたまえ。 ノラ医者として放浪してきたのは伊達では無いのだよ」


 ぜひ、一度みんなで話し合いたいな。




「それでは、今日はここまで、かな」


 今日はありがとね、クロ。


 それでひとつお願いがあるんだけど。



「なんだい、他ならぬモノカのおねだりとあらば、大抵のことは融通しちゃうよ」


 えーと、みんなの身体測定の詳しいデータが知りたいな、なんて。



「……困ったハーレムクイーンだねぇ。 あれだけの美少女軍団をはべらせておいて、他の娘さんたちまで毒牙に掛けようというのかい」


 違うんだよクロ、これは純粋な科学的見地ってやつなんだ。


 ほら、ハグにおける胸部の数値と癒し度合いとの因果関係やらなにやら。



 このあと、めちゃくちゃおねだりしました。



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