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140字小説 (恋愛)

夏祭りの恋

 カランコロンと下駄の音を響かせ、彼を探す。

 すいません、通ります。

  私の細い声は、屋台のおじさんのいらっしゃいの一言にかき消され、小さい私は人の海に飲み込まれた。

 がしっ、右手を力強く引っ張られて、私は救助された。

 「はぐれんなよ」


-台風に託す愛の文-

 地球規模最大の台風、台風19号。この台風に乗せて手紙を飛ばしたら君の元に届くかな。

 何度も何度も手紙を出した。でも君には届かなかった。

 台風19号は、僕らのキューピッドになってくれるかな。考えても仕方ない。書き始めよう。宛先は、空の上の君へ。


-チャーハン-

 私の得意料理はチャーハン。

 初めは、一番苦手な料理でした。黒焦げのチャーハンを見て、あなたは、もう作るなと言いましたね。それが悔しくて、毎日練習しました。

 今は、みんな美味しいって言ってくれます。どうして、一番食べてほしいあなたがここにいないのでしょうか。


-雨-

 雨が降りしきる夕暮れ時、僕はカバンを傘の代わりにして走り出した。

 跳ね返る泥水がスラックスを彩る。土砂降りの中、傘も差さず全速力で走る僕は、周りから見たら奇人も同然だった。

 そんな僕の目の前に傘を持った君が現れた。

 「駅で待ってれば迎えに行ったのに。風邪引くよ。


-恋の泡-

 もし、あの時、君の嘘を笑って許すことができていたら、僕たちの関係は続いていたのかな。

 もし、そうだとして、嘘をついた君と一緒に過ごすことは幸せなことだったのかな。

 ただ、今僕は、偽りの関係でも君と一緒にいたい。恋とは、あたかも泡沫のように弾け、そして、消える。


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