序章4. ヒッコリードライバー&フェザーボール
インパクトの…パッコォーンは弱々しく⤵まるで正月風景の羽子板で羽根を弾くような音だった⤵
打ち出したフェザーボールは⤵空中を彷徨うヒヨドリのようにフワリと浮き上がり⤵前方約123yard地点に着弾したのである…!
小崎洋司
「なんぞい…!?」
中部金志郎
「どえりぁ〜もんだがや…」
大羽奈健
「仕方ないですな⤵これもゴルフの醍醐味や思わないと…」
大羽奈健は…ティーアップするとバレリーナのように左回転をし始めるのであった⤴
岡森亜矢子
「変わった…ルーティンですこと⤴」
大羽奈健
「これでドライバーショットしよと思ってます!」
一同
「えええええええぇぇぇぇぇぇ…!?」
大羽奈健は⤴右足のトゥでクルクル回り出すこと18回転目にアンダーな軌道から、パーフェクトなインパクトを迎えたのであった⤴
そして…再び衝撃的なインパクト音が⤵
ペッコォ〜ン………⤵
低く飛び出したフェザーボールは⤵左右に揺れながらも⤴100yard地点から…垂直に舞い上がり⤴アゲンスト風速28mの風に乗って…ティーグランドに戻ってきた⤵着弾寸前に風向きが変わり…フォロー風速28mに乗ってフェザーボールは⤴白頭鷲のように⤴まっしぐらにグリーンに向かい369yardの花道に着弾したのである!
小崎洋司
「なんぞい…!?」
岡森亜矢子
「神風のみぞ知るってことね⤴」
中部金志郎
「びっくりゃ⤴こいただぎゃ〜!」
岡森亜矢子
「では…私打ちますわ⤴」
真っ白なスイス綿のロングワンピースを翻して⤴ティーアップすると岡森亜矢子は…!?ティーグランド後方の約50m地点から鬼の形相で走り出したのであった⤴その勢いでヒッコリードライバーをぶん回したのであった!?
そして…再び衝撃的なインパクト音が⤵
ペチィ~ン……⤵
激しく⤵右に飛び出したスライスは…!?上空を飛んでいたトンビが咥えて行ったのである⤴
岡森亜矢子
「あら…!?トンビさん⤴何処へ?」
トンビは⤴これまたグリーン方向に向かい⤴289yard地点に降り立ったのである⤴そして…自らの卵と勘違いして温め始めたのである!?
小崎洋司
「なんぞい…!?」
大羽奈健
「ゴルフは地球と共存共栄するもんですな⤴」
中部金志郎
「あてもご利益がありますように!」
中部金志郎が隠し持っていた高さ69cmのティーに⤴フェザーボールを乗せる。
小崎洋司
「なんぞい…!?」
中部金志郎
「超ロングティーもあるでょ!⤴」
中部金志郎は左利きである⤴往年の王貞治のように一本足打法で⤴ほぼ…ど真ん中にあるフェザーボールに向かってインパクトしたのであった⤴
そして…またもや衝撃的なインパクト音が⤵
ぺチョ〜ン……⤵
中部金志郎は…インパクトの瞬間に手からヒッコリードライバーが⤵すっぽ抜けていたのであった!?
中部金志郎
「すっぽ抜けもあるでょ…⤵」
ヒッコリードライバーは…弧を描き回転しながら69yard地点にグリップから突き刺さるのであった!?
小崎洋司
「なんぞい…!?」
大羽奈健
「おや…!?ヒッコリードライバーのヘッドに⤴なにやらフェザーボールがめり込んでませんか⤵!?」
岡森亜矢子
「中部のみぞ知るってことね⤴」
中部金志郎
「秘打⤴めり込みボールだぎぁ〜⤴」
こうして⤵どうにかスタートホールのティーショットを打った4人ではあるが…⤵
いったい⤵
どうなってしまうのか!?
To be continue