(4)9月3日放課後 生徒自治会会議室 PART2
(承前)
1時間ほどミアキから意見を聞くのが終わるとミフユは言った。どうやら加美さんと高山くんは小学生女子が一人でも遊びに来てもらえるような文化祭にしたいらしい。その意義はいいんだけどね。何故、私に隠すとか遊びを思いつくのかなとミフユは内心でボヤキっぱなしだった。
「じゃあ、私とミアキももういいかな?あまり遅くならないうちに連れて帰りたいし」
「はい。ほんとすいませんでした」と高山委員長。
加美さんは平然と「古城先輩、ミアキちゃん。感謝を」なんて言うし。
「ミフユ先輩、ミアキちゃん、ありがとうございました!」
1、2年生執行部員、実行委員長の声がした。
引き戸を閉めるとミアキを見た。こいつ、本当に悪びれてないな。
「ミアキ、こういうびっくりよりちゃんと教えて。朝のトンチ問答で言ってるとかなしで。来るなとか言わないから」
そう。この子は学校の様子を見たいとか言う事で私に伝えていた事にしていたみたいなのだ。はっきり言いなさいよ、全く。
「ごめんね。お姉ちゃん」
どこまで本気で反省しているやらとは思ったけどこれ以上追求しても仕方ない。
「じゃあ、お買い物して帰ろうか。今日の夕食はミアキの嫌いなもの克服大会にでもしようかな。ゴーヤチャンプルーなんかいいよね」
「あ、ゴーヤ食べられるようになったから」
そういう駆け引きは小学3年生のお子ちゃまには早すぎるんだって。
「嘘でしょ」
ミアキの顔色がみるみる悪くなった。
「……お願いだからゴーヤだけはやめて、お姉ちゃん」
「ふふふ。まだまだミアキはオコチャマだねえ」
そんな事を言いながら姉妹は仲良く学校を後にした。
今日は1日平凡に過ごせるかなあと思っていたらこれだ。本当に参っちゃうぐらい楽しくはあった。