奇跡をおこした悪魔の子
わたしはおとぎ話にでてくる本物のメル。
この冒険者たちにはもう飽きた。
どれだけ苦しめても2人はもう戻らない。
こいつらで魔法は練習したから、悪魔としても癒し手としてももう上位にはたてるだろう
おとぎ話のメルは
黒色の短い髪に青の目をしてるらしい
本物のわたしは
よくある金色の髪に空色の目をしている
癒し手には青色の目が多く、昔は黒系に近いほど魔力が高いと言われていたからだ。
結局それは間違いだったけど。
魔力は倒れる限界まで使えば使うほど増えていく
そして、悪魔にもなり、癒し手としていろいろな魔法を極めて見つけたわたしは歳をとらない。
不死の魔法を発見し、肉体が当時のまま止まっている
悪魔になった方法?
この村と隣の街の全員の魂を犠牲に悪魔に私を悪魔にしろと願ったのだ。
普通そんな事したら死ぬから、悪魔は喜んでしてくれたが、わたしは不死の魔法を使っていたので死ぬ事は無い。
そしてわたしは契約した悪魔を殺し自由な悪魔になった
その対価はとてつもなく苦しかったけどね。
おかげさまでこの世界で唯一癒し手でありながらも闇の魔法も使えるようになった
ひまだなぁ。
そう思った私はすこし外に出る事にした
「冒険者さんたち、出かけてくる。よかったわね、少し休憩よ」
そう言って出かけた
赤いポンチョを深くかぶって
“最近”の流行りの服を着て街へ出かけた
*
「リリーちゃん、よく来たねぇ」
「リリーちゃんこれ持っていきなっ」
「あ、ありがとうございます」
ここではわたしはリリーだ
隣の小さな村に住んでいることになっている
それくらいの細工は出来る闇魔法には洗脳があるから
まあ、正しくは闇魔法と癒しの両方を使えないと使えないけど。
難しいことはいいんだ
食べ物を買って、服を買い
最近流行りだという小説を買ってみた。
お金?ちゃんと稼いでるよ
わたしの分身が。
隣の村のはずれに住む『リリー』と言う両親を無くした女の子が
健気に村の手伝いをして小遣いを稼いでる
分身は言わば幻覚に近いから食べ物を必要としない
さあ、帰ろうか。
帰り道、盗賊に出会った。
《闇の霧、癒しの光よ、幻覚をみせよ》
自分たちで殺し合いして頭おかしくなった最後のひとりが自殺して終わった
この人たちのお宝も奪って帰る。
時々魔法が効かないやつがいるけど
わたしは普段こんな風に過ごしてます。
ゴメンネ、村と関係のなかった街のひと。
わたしはわたしとして悪い人間たちを殺しながら生きています。
ツマラナイけどね。
これはもう続かない…かな?
とか言いつつまたなにか書きそうな予感( *´艸`)
最近くらいお話ばっかりだから
明るいお話欲しいねぇ