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子猫ちゃんの異世界珍道中  作者: 石の森は近所です
第1章 はじまり編
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第23話、朝の空気と新しい依頼

朝、ミカちゃんが目を覚ますと――。


それに気づいた僕はミカちゃんに挨拶をします。


「みゃぁ~!」


「子猫ちゃん、おはにょうにゃ」


ミカちゃん、まだ寝ぼけていますね。


そんなミカちゃんも可愛いから大好きです。


「今日も冒険者ギルドに行って、討伐依頼を受けて門にお金を払いに行くにゃ!」


うん。そうしましょう。


沢山、お金があれば美味しいものも2人で食べられて幸せな時間が続けられます。


僕とミカちゃんは宿の1階に下りました。


まずは顔を洗います。


この宿の中庭に井戸がありました。そこで並んで顔を洗います。


洗い終わると、食堂のテーブルに付きます。


「おや、随分早起きなんだねぇ~もう朝食を出していいのかい?」


「はい、お願いしますにゃ~」


「じゃ、今よそって来るから待っていな」


おばさんは、そう言って奥の調理場に入って行きました。


今日は何が食べられるのでしょうか?


しばらく待つと、昨日の晩よりは少ないけれどパンとお魚と野菜のスープがテーブルの上に置かれました。


「少なかったらおかわりは自由だよ」


そう言っておばさんは、また奥に入って行きました。


「今日の朝ごはんも美味しそうにゃ」


「みゃぁ~!」


今回もミカちゃんは、僕の足を布巾で拭いてくれたので、安心してテーブルの上にあがれました。


僕は熱いスープは苦手なので、ミカちゃんに任せます。


ミカちゃんがパンを千切って僕に食べさせてくれます。


僕の事はいいから、ミカちゃんが食べればいいのに……。


でもきっと2人で同じ物を食べるからいいのでしょうね。


大人の人よりも食べる時間は遅いですが、全部食べ終えても起きるのが遅かった大人の人よりは早く食べ終える事が出来ました。


「おばさん、出かけてくるにゃ」


「あぁ、気をつけていってきな!」


「分ったにゃ~」


僕とミカちゃんはまだ少し肌寒い、早朝の道を並んで歩きます。


昨日は、暗くなってから宿屋に着いたので、街を見られなかったのですが――。


今は、もうお日様も出ています。


道の両端に敷物を広げ、野菜を売る人。


箱の乗り物のシートを外して、何かを売っている商人さん。


色々な人が慌しくしています。


そんな光景を見ながら昨日も来た、冒険者ギルドにやってきました。


「おはよう御座います、随分早いんですね」


「おはようにゃ」


僕達に挨拶をしたのは、初日に僕達に依頼の案内をしてくれたお姉さんでした。


「そういえば、マスターから聞いたわよ!あなた凄く強いんですってね!」


「そんな事もないにゃ~」


「みゃぁ~!」


ミカちゃん、ここは当然です!私は強いんですから!と言わないと――。


「それで、今日はどうされました?」


「はい。討伐依頼を受けたいにゃ」


「はっ、今日も狩りにいかれるんですか?」


「そうですにゃ~」


「他の冒険者の皆さんは、大きく稼いだ次の日は普通休むんですよ」


「私はもっと強くなりたいにゃ!」


そうですよ!もっと強くなりましょう。一緒に――。


「そうですか……今日もゴブリンとスライムですか?」


「他に何かあるのかにゃ?」


「う~ん、新人さんというクラスで考えるとそれしか無いですが……」


「新人さんじゃ無かったら何がありますにゃ?」


「そうですねぇ~昨日のゴブリンの居た森の奥に最近、オークとか出るらしくて――それならC、Dランク向けにありますが……」


「それならそれを受けるにゃ~」


「分りました。昨日の実績でただの新人さんじゃない事は分りましたので、許可いたしましょう。でもくれぐれも気を付けて下さいね。オークは5匹の依頼で、証明は尖った耳になります。達成の時点で銀貨10枚。追加の場合は1匹に付き銀貨1枚と銅貨60枚になります。尚、オークの魔石の買い取りは1個に付き銀貨2枚となります。また、森でゴブリンを倒した場合、1匹に付き銅貨30枚。魔石は昨日のスライムと同じで1個に付き銀貨1枚となります。よろしいですか?」


「はい。大丈夫ですにゃ」


「では、御武運をお祈りいたしています」


僕とミカちゃんはギルドを後にしました。

お読みくださり、ありがとう御座います。

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