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《90》
背後から「もう平気ですよ」と言われて振り向けば、メイドAはいつものメイド服に戻ってる。
今までと全く同じなんだけど、スカートの奥にはさっき目撃したエクスカリバーが収納されてるって思うと、これまでどおりには見られない。
「……あまりご覧にならないでください」
思わず股間のあたりをガン見してしまい、メイドAが顔を赤らめた。
その恥じらい方も初々しくて、相手は男だって自分に言い聞かせないと間違いを犯しそうになる。
† † †
それから一緒にいたのがバレないように、時間差をつけて別々に浴場を出た。
メイドAは普通に、俺はこっそりと。
外でもう1本煙草を消費してから部屋に戻ると、パティが身悶えしながら待ち構えてたから、すぐまた外に出たくなった。
「どこに行っていらしたんですか勇者様! 捜しても見つからないから、ワタクシは心配のあまり悶絶しておりました」
どうして心配だと悶絶するのか全くわからないけど、パティの精神構造に合理性を求めても意味がないのは繰り返し実感してる。




