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ブラック企業が倒産して今日から勇者  作者: 汐留ライス
4th Account 隠ぺいは発覚する
84/191

《84》

「あはは、ボクは気にしないよ。どう頑張ったって、部屋は1つしかないんだし」


「私はメイドですから、皆様のご決定に従うのみです」


 なんと2人にも同意されてしまった。そうなるとコボルドたちも意見できる状況じゃないので、反対なのは俺1人ってことになる。


 ガマンは必要と言った手前、俺だけがわがままを言うわけにもいかなくて、女性陣3人と俺が同じ部屋に泊まることになっちゃったって次第。


 これが中高生ならハーレム状態でヒャッホウってなるんだろうけど、30近くの失業者がそんなシチュエーションに置かれたって不安しかない。


 部屋は元々が2、3人向けの部屋みたいで、4人でいるとやや狭く感じる。


 気を遣った宿の人が追加の毛布とマットレスを持ってきてくれたけど、そのせいで余計に狭くなったように思えてならない。


 アニーは荷物を置いて早々にどこかへ行っちゃったけど、それでも部屋にはパティとメイドA。女ふたりの中に男がひとりっていうのはかなり気まずい。


 あまりに気まずいから、俺もアニーにならって外へ出ることにした。

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