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《4》

 そして今さら気づいたんだけど、俺はさっきからずっと、彼女に半身を起こした状態で抱きかかえられてたようだ。


 ずっと続いてたフワフワ浮いてる感じも、それが原因だった模様。


「何か欲しいものはありますか? かわいくてちょっとエッチな彼女でしたら今すぐ提供できます、ていうか目の前にいますけど?」


「……水を」


 俺の答えに、彼女は露骨に「ちぇー」って態度で頬を膨らませたけど、すぐに気を取り直したのか、俺を床に寝かせて立ち上がった。


「お水ですね、わかりました! 勇者様のためでしたら、何バレルでも持ってきます!」


「産油国かおまえは」


 俺のツッコミを軽やかにスルーして、少女はそのままどこかへ走り去る。後に残されたのは俺ひとり。


「いったい何者なんだ、あいつ」


 どこかで以前に会っただろうかって思い返してみても、あんなインパクトのある外見と内面の女性なら忘れるはずがない。


 俺に対してなぜか好意を示してきたけど、見覚えのない異性にあんな熱烈なアプローチをされたら、普通は引く。今の俺だってドン引きだ。

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