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ブラック企業が倒産して今日から勇者  作者: 汐留ライス
2nd Account 上司はセクハラする
37/191

《37》

 パティはそう言って国王の手をやんわりと、でもはっきりと振り払った。


「んー、それはパトリシアちゃんの頼みでも聞けないなあ。だってたくさんの子猫ちゃんに囲まれて毎日をハピーに過ごすのはオレのロマンなんだからさ」


 国王は芝居がかったしぐさで肩をすくめてかぶりを振り、髪をバサッとかき上げる。


 服装が違えば、昔の学園ドラマに出てくる担任教師みたいな仕草だ。余談だけど、「人」という字はどう見たって片方しか支えてないと思う。


「何がロマンですか。陛下のロマンのせいで、帝国の侵略を許しているんですよ。……ですが」


「ですが?」


 俺が聞き返すと、パティは毅然とした顔で国王を見据えた。


「今回ばかりは、勇者様を召喚するという陛下のご判断に感謝いたします。おかげで生涯の伴侶に出会いました」


「誰が伴侶だ、おい」


 俺のツッコミも聞かず、パティは一方的に抱きついてくる。国王の前で、何を考えてるんだこいつは。


「あはは、チェストさんってば情熱的だなあ」


 アニーと国王も止めてくれればいいのに、どっちもヘラヘラ笑ってパティの狼藉を容認してる。


「ヒューヒュー、ユーたち付き合っちゃいなよ」


「元よりそのつもりです(キリッ)」


「ふざけんじゃねえ!」


 国王が国王なら、臣下も臣下だ。


 不敬罪にはならなかったものの、事態はそれ以上に悪化したかもしれない。

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