表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/191

《2》

 これは間違いなく二日酔い。何度か経験があるからわかる。


 強烈な頭痛と胃を襲う圧迫感。そしてだるさ。


「――!」


 二日酔いだと自覚した途端に、ますます具合が悪くなってきた。頭はガンガン胃はムカムカ、おまけに喉まで渇いてる。


「勇者様!」


 どこかのバカがすぐ近くで叫びやがって、そのせいで頭痛が大幅に増幅される。


 アレか、電車の中で周りの乗客を無視してはしゃぐ迷惑な集団か。


 呪われろリア充どもめ、スカイツリーの角に足の小指をぶつけて悶絶するがいい。


 とか思ってる間にも声はますます大きくなって、俺の不快指数も高まる一方。


「勇者様、ああ勇者様、勇者様!」


 いつもなら「芭蕉かおまえは!」って即座にツッコんでるとこだけど、コンディションが悪すぎてその余力もない。


 せめてさっきから勇者勇者うるさいバカ女のバカ面でも拝んでやろう。なんて思いながら目を開けた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ