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今にして思えば、倒産の予兆みたいなものは前々からあった。
例えば廊下の蛍光灯が1本切れて、換えてくれって総務に言っても「今忙しいから、後でやっておきますねー」とか言われたまま放置されて、結局そこだけ薄暗いままだったり。
例えば社内に2台あったウォーターサーバーが、いつの間にか1台に減ってたり、などなど。
そんな具合に、細かいところで経費が削られてる実感はあった。
経費の他にも、半年くらい先までの発売スケジュールは前もって社長によってびっしり決められてたのが、ある時期を境にそこから先のスケジュールがさっぱり決まらなくなった。
先行して進めなきゃいけない部分もあるから社長に相談すると「考えておく」とか言うんだけど、何日かしてまた聞いても全然決まってないというのが続く。
あとは過酷なスケジュールに耐えきれなくて社員はどんどん辞めてくのに新人は入ってこないし、入っても短期のアルバイトや派遣社員ばかりだったりと、不安要素は増える一方。




