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《100》
パティは内面を嫌ってほど知らされてるから、今さら着替えを見たいなんて思わない。
とはいえ国王を除けば全員女性って環境にいたら、それなりに役得もありそうだ。
だとか一瞬思ったけど、自分も女ってことになってるんだから、女性の下着姿や裸を目の当たりにしても、絶対に反応できない。
それは役得っていうより、むしろ生殺しなんじゃないのか。
「……」
俺がそんなことを考えてる間、横でアニーが何も言わないでニヤニヤしてるのが妙に気になった。
† † †
「今日はあの宿に泊まりましょう」
パティが着替えてからさらに移動を続けて、夕方近くになって森の奥に宿屋が見えてきた。
確かに前線の町に明日着くなら、今日はここで休んで備えとくのがちょうどよさそうだ。
「またこの前みたく1部屋しか空きがないなんてことにならないように、今から部屋を確保してしまいましょう。勇者様、今夜は寝かしませんよ?」
「なぜ俺がおまえと相部屋の前提なんだ」




