表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/191

《1》

 頭が痛い。


 超痛い。


 例えるなら、頭をこめかみの両サイドからガチッと万力で挟まれて、クイズで1問間違える度にギリギリ締め上げられてるような感じ。誰が観るんだよそんなキテレツなクイズ番組。


 そして何だか、身体がフワフワと宙に浮いてるような感覚。


 これは、アレか。俺は死んじゃったんじゃないだろうか。


 いや待て。落ち着け。ステイ。


 そんな簡単に死んじゃっていいのか俺。


 確かに世をはかなむ理由は数え上げたらキリがない。けどだからって、死んだらそこで試合終了ですよ。


 むしろそんな状況だからこそ、生きて一発逆転のチャンスを狙わなきゃいけないんじゃないのか。


 生まれ変わったらパラメータがカンストでひゃっほう、なんて世界は妄想でしかありえないワケだし。


 なんて自問自答してたら、フワフワの後を追うように猛烈な吐き気と胃の圧迫感が襲いかかってきた。


 それは不快なんだけど、同時になじみ深い感覚でもあるので少なからず安堵。


 大丈夫、俺は生きてる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ