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プロローグ
小説初めてです続けばいいと思ってます。
厨二全開、どっかで見た展開、私の好みてんこ盛りの異世界迷宮ファンタジーです。
吸血鬼好きなら是非
血を啜る。
それはなににも変えられない最高の瞬間だった。
体の全てがそれを望み、歓喜に震える。
他には何も考えられないほどに。
辺りに見覚えなどある訳がない。
月が大きく、川に写ったそれがとても綺麗だったことが印象的だった。
スラム街としか言い表せない道の片隅に、闇に紛れるようにしてそれはいた。
夢中になって血を啜りながらも、頭は別人の様に冷静で、今の自分を客観的に観察している。
何故こうなったのか…。
自分はたしか、ただの学生だったはずだ。
平均的な家庭に産まれ、平均より少し低いくらいの頭で、たくさんの友達とバカをやっているような学生だったはずだ。
何故こうなったのか。
再度誰にともなく問う。
思い出そうと頭を動かすが、靄がかかったようにうまく思い出せない。
違和感がのしかかるがそんな些細なことはどうでもいいと思えた。
目の前には最高の血があった。
今はそれだけでいい。
少年はひたすらに血を啜り続けた。
よんでくださり恐悦至極!!