分かってはいたが… ハイルベルトside
み、見間違えでしょうか。読者数が一気に増えています。
皆さん、本当にありがとうございます。
「久しぶりに呑み交わそうじゃないか、ハイル?」
そう言ったミシェルのペースはいつになく速い。私もミシェルもあまり酒には弱くないほうだが…、それを考えてもやはり速すぎる。
「ミシェル、そんなペースで呑んだら…」
「むぅ、なにさぁ、ひさびさにいろいろあっていろいろとつかれてるんらよ、わたしらって」
遅かった…! すでに酔っている…!
はぁ、全く、ミシェルは酔うととたんに質が悪くなるんだがなぁ
よし、腹をくくるか。ミシェルのただでさえひどい色っぽさが十割増しになっても、というか既になっていても、俺は手を出さん‼
「ん~、ハイル~、もっとついでぇ?」
ぅ、くそっ
「だめだ。これ以上は呑ませられない。」
これ以上は絶対にもっとひどいことになる。
「ぇ~? ダメぇ?」
だからなんでそんな、むだに色っぽいんだ…!
「ぅ、上目遣いをしても無駄だ!」
お前、俺の理性を崩壊させる気か…?!
「ねぇ、ハイルぅ… お.ね.が.い、
ねぇ、だめぇ? 」
…
…
…orz
「至急、至急誰か応援を求む…!」
いや、本当切実に。
これ以上は俺がもたない。
「あー、すまんな、王子さん、無理だわ。その状態の主は手に負えん。という訳で、片付けはしとくから頼んますわ」
…やっと来たと思ったのに…!
まさかの戦力外通告。
「どうするんだよ、これ。」
ぐだぐだな飲み会でした。