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異界の神となりまして  作者: 月夜煮 舞羽
黒木 伽耶~少し過去~
7/17

こうして転機は訪れた

拙者の通う施設ではインフルエンザなるものが流行っておる

これはそんな誰にでも起こりうる日常

電車から降り施設へと向かう坂を登るマスクで息苦しく坂の斜面も重なり息が荒くなる

そして、それは起きた

「きゃ!」

前を歩いていた少女がそんな声と共にこちらを振り向き驚いていた

fight!!

その開始の文字が現れただが、まだどちらも動かない

ミソスルはそれを挑発と思ったのか無闇な突撃は危険と考えたのだろうファイティングポーズのまま待ちに徹している


何もしないまま気まずい空気にするのもどうかと思いゆっくりと一歩、一歩と近づくなんの構えもせずに真っ直ぐ近づいてくる俺に

ミソスルは警戒心をより高める、そしてお互いのあいだに調度手を伸ばせば届く距離まで伽耶は近づき、まだ、進む、そしてお互いのあいだは殴ればほぼ確実に当たり防御やカウンターをしようにもこの距離だと腕を上げて当たりが発生するまでの時間はごく僅かなためかなりの技術が必要でなのである


そしてそれを見たミソスルは、一番当たりの発生が遅い攻撃をし、そして、それを見た伽耶は防御の構えを取ろうとする、まさにその時、変化が起きた、ミソスルの拳が急に速くなったのだ

恐らく出の遅い攻撃をワザと発動し、防御を遅らせたあとに威力は落ちるものの出の速い攻撃する、そして出の速い攻撃にはラッシュという効果があり次の攻撃が速くなるという効果があるのだそして、恐らくわそれを利用して防御の最中減少し続けるスタミナをより消費させるためなのだろうと

なるほど、と思った

だが、同時にこうも思った

そんなものかと、何千何万と闘っいそして倒してきたプレイヤー達

そんな小技嫌というほど見た

蚊が止まって見えるとばかりにスタミナを消費してガードからの横ステップに切り替えて相手の攻撃している右手側へ移動するそして攻撃、なんの変哲も無いただの右ストレート、それが相手へと当たり、そして流れが変わった

さらに追撃の左ストレート、右手が元の位置に戻り右ストレートただそれだけだか左右両手のコマンドの入力の仕方は全く違いそして左右を休ませずに常に動かすのには、大変シビアな技コマンドにタイミングにボタンのコマンドの入力速度そして、敵キャラクターのリアクションといくつもの難点がある、そしてあまりの入力の難しさと相手のキャラクターの抵抗する動きに技を掛けた側のプレイヤーがついて行けず本来ならすぐに逃げ出せるのだが

伽耶は常に変化するその敵のリアクションをみてコンボに影響のない範囲で調整する、正しくこのシチュエーションに持ち込むなら理論上最も求めらるが誰も得られなかった技術である

だかそんな器用なコンボの調整など早々できるものではなく

どんな廃人も動かないキャラクター(練習用の人形)ならなんとか出来る、程度のものしかいないのである

それを伽耶は

「ズズズーー」

紙パックの野菜ジュースを飲み机に顎を乗せて余裕の表情で行っていた



★☆★☆☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆(´ω`★)


『YOU winner』

ミソスルは攻撃を当てることが出来ずただのサンドバッグとなったのであった


なんだ、アーケードクリアして調子こいてたザコかよ


ログアウトしてヲタク道を極めようと某チャンネルのスレを見て学ばせてもらおうとするとメニューをひらくと

『ミソスープさんからインスタントメールが届きました』

そんな文字が現れてメールが1つBOXに入った


また、挑戦状かな、めんどいなー

そう思いながらもメールを開くがどうやらそうではないようである

『私と一緒にプレイゲームをプレイしませんか?』

そんな文が打ち込まれておりその内容によると、先ほどのサンドバッグ戦を見ていたようで、そんな人と一緒にプレイしてみたい云々とどんなゲームをするかなどが書かれていた

断る何時もならそんな文字を打ちさっさとログアウトするのだが何故か、たまにはcoopプレイ(協力)も良いかなと思い、こう打ち込んだ

『OK、何する?』


今思えばこれが人生の転機だったのかもしれない



その子に後で何で驚いていたの?と聞くとその子は

「後ろの人な息が荒くて大丈夫かな思ったて振り向いたら◯◯さんがすごい不審者みたいだったんですもん」

拙者の心が傷ついのは言うまでもない

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